【市況】取引再開の南車と北車が急騰、当局による合併計画の承認で

休場明け8日の香港マーケットでは、取引再開の鉄道車両メーカー2社が急騰。日本時間の午前10時43分現在、中国南車(1766/HK)が前営業日比34.38％高の13.76香港ドル、中国北車(6199/HK)が32.86％高の14.80香港ドルで推移している。
両社の合併計画進展が刺激材料。両社の合併計画に関し、中国商務部反トラスト局の審査を通過し、中国証券監督管理委員会の承認も得たことが手がかりになった。
両社の合併案を巡っては、今年3月5日に国有資産監督管理委員会の認可を取得。同10日には臨時株主総会で可決されたほか、海外の独占禁止法運営機関からも認可を得た。
南車と北車は昨年12月に合併案を公表。南車が株式交換を通じ、北車を吸収合併する予定だ。株式の交換比率は北車株1株に対し、南車株1.1株（A株・H株ともに同じ比率）。株式交換後、北車株は消却され、上場を廃止する方針となっている。今後、順調に進めば、6月にも合併が完了し、新会社の「中国中車」が上場する見込みという。
経営規模を拡大することで競争力を向上させ、海外市場の開拓に力を入れる狙い。両社の経営統合により、カナダのボンバルディアやドイツのシーメンスを圧倒する世界最大の鉄道車両メーカーが誕生する。

【亜州IR】

《ZN》

　提供：フィスコ