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【市況】海外勢のフローは減少傾向、中小型株での値幅取りに【クロージング】


1日の日経平均は続落となり、172.15円安の19034.84円(出来高概算25億1000万株)で取引を終えた。3月31日の米国市場の弱い値動きのほか、寄り付き前に発表された3月日銀短観が予想を下回ったことを受けて、押し目買い意欲が後退。25日線レベルまで下げていた日経平均はこの支持線をあっさり下回ると、利益確定の売りから一時18927.95円と19000円を割り込む局面をみせている。

その後は下げ渋りをみせるものの、押し目買い意欲が後退するなか、19000円を挟んでの推移が続いた。セクターではパルプ紙、不動産、倉庫運輸、陸運、保険、空運、銀行などがしっかり。一方で、非鉄金属、ガラス土石、医薬品が2%超の下落。金属、化学、輸送用機器、ゴム製品、卸売、繊維、鉄鋼などが1%超の下げに。東証1部の騰落銘柄は値下がり数が全体の7割を占めている。

日経平均の25日線割れは予想されていた動きではあったが、こう着感の強い相場展開の中で、中小型株へシフトする動きもみられたが、ミクシィ<2121>など流動性の大きい銘柄の値動きが鈍かったことで、手掛けづらくさせた感はある。

今晩の米国では週末の雇用統計の前哨戦となるADP雇用報告が予定されている。結果次第では利上げ開始時期への思惑などから様子見ムードが強まる可能性がある。その他、欧米市場は聖金曜日で週末は祝日となるため、海外勢のフローは減少しよう。物色の流れとしては好需給銘柄や値動きの軽い中小型株に向かいやすい。

《KO》

 提供:フィスコ

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