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【市況】<動意株・31日>(大引け)=市光工、シュッピン、日本エスコンなど

 市光工業<7244>=急騰。クレディ・スイス証券が「アウトパフォーム」で新規カバレッジを開始、目標株価を500円に設定していることがポジティブサプライズとなった。株価は低位に位置しているが、13年3月期と14年3月期連続で大幅減益と業績を低迷させていたこともあって、前日から株価を先駆させているレナウン<3606>同様、「中小型ファンドなどキャピタルゲインを追求する機関投資家の保有玉が少ない」(市場関係者)こともあって上値が軽い。

 シュッピン<3179>=5日ぶり急反発。桜の季節を迎えインバウンド消費が再びテーマ性を帯びるなか、関連有力株の一角として同社へのマークも強い。カメラを主軸にプロ向け商材の中古品をネットと店舗経由で販売するが、店舗経由では免税販売が絶好調で、月次売上高は会社側想定を大きく上回る状況にある。また、株主配分についても余念がなく、15年3月期の期末配当(一括)を従来予想の5円配当から2円上乗せして7円とすることを発表しており、1対2株の株式分割を考慮すると前期の10円から実質14円に4円分の増配となる。高ROE経営への評価機運が高まるなか、ROEは25%弱と高収益体質も評価されている。 

 日本エスコン<8892>=後場急伸。午後0時30分に15年12月期業績見通しについて、売上高を従来予想の251億円から260億円(前期比38.0%増)へ、営業利益を同31億3000万円から34億円(同20.8%増)へ、純利益を同22億円から24億5000万円(同1.6%増)へ上方修正したことを好感した買いが入っている。不動産販売事業で、当初計画していなかった案件の販売を3月に行ったことが要因としている。

 象印マホービン<7965>=ストップ高。前日取引終了後、15年11月期の業績予想を上方修正。連結業績について、売上高を780億円から845億円(前期比10.0%増)へ、営業利益を39億円から71億円(同20.8%増)へ、最終利益を26億円から47億円(同25.0%増)へ大幅に引き上げた。訪日外国人のインバウンド消費と中国、台湾など海外販売の拡大に円安効果もあり、売り上げが計画を上回って推移。炊飯ジャーの採算改善効果が大きく収益性も高まっている。

 ピジョン<7956>=続伸。株価は初の1万円台乗せ。30日の取引終了後、4月30日時点の株主に対して1対3株の株式分割を実施すると発表したことを好感する買いが流入している。効力発生日は5月1日。投資単位当たりの金額を引き下げることで投資家がより投資しやすい環境を整え、投資家層の拡大と株式の流動性の向上を図ることを目的としている。

 日特建設<1929>=急騰。30日の取引終了後、エーエヌホールディングスが日特建に対して買い付け価格590円で株式公開買い付け(TOB)を実施すると発表。この日はTOB価格にサヤ寄せする動きとなっている。エーエヌHDは、麻生グループの完全子会社で日特建の株式の26.01%を保有する筆頭株主。麻生グループとの関係を深化させることを目的に株式所有割合の10.1%に相当する上限429万7952株の株式取得を予定している。TOB後のエーエヌHDの所有割合は最大36.11%で、日特建は上場が維持される見通し。

※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。


出所:株経通信(株式会社みんかぶ)

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