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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~sMedioが東証マザーズに新規上場


27日の前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:機関投資家の利益確定と年金資金の買い
■外資系証券の注文動向:差し引き560万株の売り越し
■前場の注目材料:sMedio<3913>が東証マザーズに新規上場(公開価格:2520円)

■機関投資家の利益確定と年金資金の買い

☆日経225想定レンジ:上限19450円-下限19050円

27日の東京市場は先物市場の値動きを睨みながらの相場展開になろう。26日の米国市場は小幅に下落。欧州株が全面安となった流れが嫌気されたが、前日の急落を受けた値ごろ感から買い戻す動きもみられている。シカゴ日経225先物清算値は大阪比20円高の19310円だった。配当落ちに伴う日経平均への影響は110円程度とみられており、結果的にはシカゴ先物にさや寄せする格好となる。まずはギャップ・ダウンの形で下げることになるが、その後はこの110円程度を埋めてくるかが注目されるところ。

そのカギを握るのが実質新年度相場入りに伴う年金資金の動向になりそうだ。先日、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)と国家公務員共済組合連合会、地方公務員共済組合連合会、日本私立学校振興・共済事業団の3共済が運用資産の共通指針を発表。3共済についても、GPIFと同様、株式や海外資産といったリスク投資に資金を積極的に振り向けることになる。新年度入りを迎えるなか、GPIFへの思惑が高まりやすく、早期に権利落ち分を埋めてくる動きも意識されてくるだろう。

一方で、26日の日経平均は利益確定の流れが強まり、300円近い下落となった。これにより一部のテクニカルシグナルは悪化。さらに配当落ちによる影響から他のテクニカルも陰転シグナルを発生させてくる可能性が高い。年金資金がどの程度の力を見せてくるか注目されるところだが、それに向かう形で機関投資家の利益確定の売りが出やすいとみておいた方が良さそうだ。

先高期待は後退していないが、目先的には需給妙味の大きい銘柄や、中小型株などに短期筋の資金がシフトしやすいだろう。

■外資系証券の注文動向:差し引き560万株の売り越し

朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り1280万株、買い720万株、差し引き560万株の売り越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

3月20日(金):200万株の買い越し
3月23日(月):280万株の買い越し
3月24日(火):470万株の買い越し
3月25日(水):10万株の売り越し
3月26日(木):150万株の買い越し

■前場の注目材料

・パナソニック<6752>、戦略投資に1兆円枠
・三住トラスト<8309>、三井住友信託がダイナーズ400億円強で買収
・sMedio<3913>が東証マザーズに新規上場(公開価格:2520円)

☆前場のイベントスケジュール

<国内>

08:30 閣議後、閣僚会見予定
08:30 2月全国消費者物価コア指数(前年比予想:+2.1%、1月:+2.2%)
08:30 2月完全失業率(予想:3.5%、1月:3.6%)
08:30 2月有効求人倍率(予想:1.15倍、1月:1.14倍)
08:30 2月家計調査消費支出(前年比予想:-3.2%)

《KO》

 提供:フィスコ

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