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【市況】23日の中国本土市場概況:上海総合指数は上昇、インフラ関連の上昇が目立つ


23日の中国本土マーケットは上昇。主要指標の上海総合指数は、前営業日比70.41ポイント(1.95%)高の3687.73ポイントと9日続伸した。約6年10カ月ぶりの高値水準を切り上げた。上海A株指数は73.94ポイント(1.95%)高の3865.05ポイント。外貨建てB株相場も上昇。上海B株指数が2.47ポイント(0.81%)高の308.74ポイント、深センB株指数が3.94ポイント(0.35%)高の1140.13ポイントで引けた。

政策期待が支え。博鰲(ボアオ)アジアフォーラムが今週26~29日に開催され、「一帯一路」(シルクロード経済帯と21世紀海上シルクロード)構想やアジア太平洋自由貿易圏などが討議されるとの見通しが支援材料となった。また、直近で公表された各種経済指標が総じてさえない内容となるなか、中国人民銀行(中央銀行)による追加の金融緩和観測も強まっている。

幅広い銘柄が物色され、上海総合の構成銘柄9割近くが上昇した。なかでも、インフラ関連銘柄群の上昇が目立つ。鉄道建設の中国中鉄(601390/SH)と中国鉄建(601186/SH)が揃ってストップ高、交通インフラ整備の中国交通建設(601800/SH)が4.0%高と急伸した。

ITハイテク関連株も高い。先ごろ閉幕した全人代でインターネットとモノの融合を目指す「インターネットプラス(+)」という概念が打ち出され、インターネット産業を支援する政府方針を改めて強調したことが改めて材料視されている。このほか、発電や水道の公益株、金融株、不動産株、自動車株、素材関連株なども買われた。

ハイテク株やバイオ株が多く、成長性の高いベンチャー企業向け市場の深セン創業板指数は3.61%高の2293.65ポイントと続伸し、史上最高値を連日で更新した。深センと香港の「相互乗り入れ」(両株式市場の相互取引開放)は、今年10月の解禁となる見通しと伝えられたことも支援材料となっている。

【亜州IR】

《KO》

 提供:フィスコ

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