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【市況】20日の中国本土市場概況:上海総合指数は上昇、追加の金融緩和期待などが支えに


20日の中国本土マーケットは上昇。主要指標の上海総合指数は、前日比35.05ポイント(0.98%)高の3617.32ポイントと8日続伸した。約6年10カ月ぶりの高値水準を切り上げる。上海A株指数は36.79ポイント(0.98%)高の3791.11ポイント。外貨建てB株相場も上昇。上海B株指数が1.57ポイント(0.52%)高の306.26ポイント、深センB株指数が8.82ポイント(0.78%)高の1136.19ポイントで引けた。

利食い売りこなし続伸。指数は直近の上昇ピッチがハイペースだったため、朝方は売りが先行したものの、中盤から買いが優勢となった。追加の金融緩和期待などが支え。中国の短期金融市場で金利が高止まっていることを受け、市場では預金準備率、または金利が引き下げられるとの予想が強まる状態。

また、来週の26~29日に、博鰲(ボアオ)アジアフォーラムが開催されることも支援材料となっている。フォーラムでは、「一帯一路」(シルクロード経済帯と21世紀海上シルクロード)構想の具体案が発表される予定だ。中国政府の主導で近く発足するアジアインフラ投資銀行(AIIB)に対し、欧州各国が続々と参加表明していることも、将来のプロジェクト推進に向けた動きとして評価されている。

業種別では、証券株と保険株の上げが目立つ。中信証券(600030/SH)が9.0%高、中国平安(601318/SH)が3.5%高で引けている。証券株に関しては、来週以降に公表される14年12月業績が好調だと伝わったことで、先回り買いが入った格好。このほか、不動産株、発電株、ITハイテク関連株、消費関連株なども高い。

ハイテク株やバイオ株が多く、成長性の高いベンチャー企業向け市場の深セン創業板指数は1.37%高の2213.77ポイントと続伸し、史上最高値を連日で更新。初めて2200台にのせた。

【亜州IR】

《KO》

 提供:フィスコ

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