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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):イハラケミ、日証金、菱洋エレク、日精工

■イハラケミカル工業 <4989> 1,508円  +196 (+14.9%)   本日終値  東証1部 上昇率トップ
 11日、イハラケミ <4989> が15年10月期上期(14年11月-15年4月)期の連結経常利益を従来予想の25.5億円→32億円に25.5%上方修正。増益率が1.2%増→26.9%増に拡大し、2期連続での上期の過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料。海外向け除草剤の前倒し出荷で売上が計画を上回ることが寄与。円安による輸出採算の改善や試験研究費の後ずれも利益を押し上げる。同時に、株主優待制度の導入を発表。4月末現在の100株以上を保有する株主を対象に、2000円相当の静岡銘産品を贈呈する予定。株主還元を好感する買いも向かった。

■日本証券金融 <8511> 742円  +51 (+7.4%)   本日終値  東証1部 上昇率10位
 日証金 <8511> が7日続伸。11日、関東財務局に提出した大量保有報告書で旧村上ファンドの関係者が運営する投資会社「レノ」などが同社株を5.03%保有したと判明したことが買い材料視された。12日付けの日経新聞によると「保有目的は『純投資』としている。日本証券金融も『レノからの直接の接触はない』としている」と報じているもが、今後、レノの株主発言による株主配分強化などへの思惑買いが向かった。

■菱洋エレクトロ <8068> 1,407円  +91 (+6.9%)   本日終値
 11日に決算を発表。「今期経常は16%増益へ」が好感された。
 菱洋エレク <8068> が3月11日大引け後(15:40)に決算を発表。15年1月期の連結経常利益は前の期比20.3%増の24.9億円になり、16年1月期も前期比16.1%増の29億円に伸びる見通しとなった。4期連続増収、3期連続増益になる。
  ⇒⇒菱洋エレクトロの詳しい業績推移表を見る
 同時に発表した「シャープ製Wi-Fi中継端末機で販売協力」も買い材料。
 シャープが新規に参入する法人向けWi-Fiネットワークソリューション事業で、シャープが開発・製造するWi-Fiアクセスポイント(中継端末機)製品の販売で協力。

■日本精工 <6471> 1,686円  +52 (+3.2%)   本日終値
 野村証券が11日付で日精工 <6471> の投資判断「バイ(買い)」を継続し、目標株価を1900円→2150円に増額したことが買い材料視された。リポートでは、同社を軸受のコア銘柄に位置づけ、日系大手3社の中でも「トップピック(最優先の買い)」として推奨。安定成長の自動車事業でも営業利益率10%台を絞り出す、ますます磨きのかかるその業務執行力に着目している。同証券では、電動パワステやハブベアリングを中心とする自動車事業による利益拡大などを織り込み、15年3月期の連結営業利益を従来予想の860億円→950億円(会社計画860億円)に上方修正。日系大手3社の中でも唯一最高益更新が見込まれるチャンピオン企業と評価。続く16年3月期は売上高が1兆0500億円、営業利益1100億円とともに大台へ向けて回り出すと予想している。

■第一生命保険 <8750> 1,798円  +36 (+2.0%)   本日終値
 第一生命 <8750> が続伸。日経新聞が12日付で「第一生命保険は米国に続き、欧州でもM&A(合併・買収)に乗り出す構えだ」と報じたことが買い材料視された。報道によると「海外でのM&Aと国内の収益率改善で、2017年度までに連結の純利益を2000億円規模に倍増させることを目指す」としており、業績への期待と積極的な成長意識を評価した買いが向かった。

■日本ガイシ <5333> 2,489円  +49 (+2.0%)   本日終値
 ガイシ <5333> が反発。前日に乗せてきた長期相場を示唆する200日移動平均線から上値を追う構えとなっている。11日に「ディーゼル車排ガス浄化用セラミックの需要拡大に対応するため、ポーランドの製造子会社の第2工場を建設する」と発表したことが材料視されている。8月に着工し、2017年1月から生産を開始する予定。設備投資額は約170億円で粒子状物質(PM)除去装置(DPF)を量産、炭化ケイ素(SiC)製DPFの生産能力を既存拠点と併せ約30%増強する。世界的な排ガス規制強化でDPFの需要が拡大していることに対応する」とした。同社によれば、ガス浄化用セラミックスの需要は世界的な排ガス規制の強化や新興国を中心とした自動車販売台数の増加に伴い堅調に伸びている。中でも欧州では、景気回復に伴う乗用車販売台数の増加やディーゼルエンジン比率の高まりなどにより、耐熱性が高く厳しい使用条件に適したSiC製DPFのさらなる需要拡大が見込まれという。

■サカタのタネ <1377> 1,985円  +36 (+1.9%)   本日終値
 サカタタネ <1377> が反発。好決算発表後は調整色を強めていたが、再び上値をうかがう構え。去る1月発表の2015年5月期上期連結決算(14年6~11月期)は、売上高が前年同期比8.4%増の263.05億円、営業利益は野菜種子売上増による売上総利益改善が貢献し48.3%増の32.31億円となり、経常利益は為替差益が4.04億円(前年同期は為替差損1億28百万円)が発生し69.5%増の39.64億円と大幅増となった。アジア向けの輸出好調や北米やブラジルで高採算の野菜種子販売を伸ばし全体収益を押し上げた。

■ビーロット <3452> 11,000円  +1,500 (+15.8%) ストップ高    本日終値
 11日、ビーロット <3452> [東証M]が保有する「ファーストキャビン築地」をSiSJP9特定目的会社に譲渡すると発表したことが買い材料視された。売却価格は19億7000万円で、売買予定日は3月24日。売却額が前期売上高の約1割にあたるとしており、利益拡大を期待した買いが向かった。

■アゼアス <3161> 640円  +55 (+9.4%)   本日終値
 11日、アゼアス <3161> [東証2] が決算を発表。15年4月期第3四半期累計(14年5月-15年1月)の連結経常利益が前年同期比34.0%増の1億4200万円に拡大して着地したことが買い材料。主力の防護服・環境資機材事業で第3四半期に官公庁関連の大口受注を獲得したことが寄与。前期に買収したアパレル資材会社の業績上積みも増益に貢献した。通期計画の1億4700万円に対する進捗率が96.6%に達したことで、通期上振れを期待する買いが向かった。同時に、発行済み株式数(自社株を除く)の3.3%にあたる20万株(金額で1億4000万円)を上限に自社株買いを実施すると発表。株主還元を好感する買いも誘った。

■神島化学工業 <4026> 602円  +26 (+4.5%)   本日終値
 11日、神島化 <4026> [東証2] が15年4月期の経常利益(非連結)を従来予想の4.5億円→6億円に33.3%上方修正。減益率が27.2%減→2.9%減に縮小する見通しとなったことが買い材料。今期業績の上方修正は昨年12月に続き、2回目。建材事業で新商品の拡販や新規顧客の開拓が想定より進み、売上が計画を上回ることが寄与。アジア・米国向け販売が好調な化成品事業や円安による輸出採算の改善も上振れに貢献する。

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