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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):FPG、竹内製作所、スクリン、マックス

■FPG <7148> 3,570円  +315 (+9.7%)   本日終値  東証1部 上昇率3位
 9日、FPG <7148> が15年9月期の連結経常利益を従来予想の62.6億円→77億円に22.9%上方修正。増益率が92.0%増→2.4倍に拡大し、従来の6期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料。今期業績の上方修正は1月に続き、早くも2回目。投資家からの旺盛な需要を背景に、主力のタックス・リース・アレンジメント事業で出資金販売が計画を上回ることが収益を押し上げる。同時に、3月末割当での1→3の株式分割実施を発表。株式流動性の向上を好感する買いも向かった。

■竹内製作所 <6432> 5,050円  +385 (+8.3%)   本日終値
 9日、東証が竹内製作所 <6432> [JQ]を16日付で市場1部に市場変更すると発表したことが買い材料。TOPIX連動型ファンドの組み入れ需要を見越した先回り的な買いに加え、知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いが向かった。同時に、市場変更を記念し5円の記念配当を実施すると発表したことも買い材料。15年2月期の期末一括配当は記念配を含め27円(前の期は16円)となる。

■スクリン <7735> 838円  +14 (+1.7%)   本日終値
 スクリン <7735> が大幅反発。日刊工業新聞が10日付で「SCREENホールディングス(HD)と大阪大学レーザーエネルギー学研究センターの斗内政吉教授らの研究グループは、太陽電池の瞬間的な発電状態を可視化できる技術を搭載した太陽電池評価装置を開発した」と報じたことが買い材料視された。報道によると「手がけた装置は、2014年4月に開所した産業技術総合研究所福島再生可能エネルギー研究所(福島県郡山市)などに設置して太陽電池の研究開発に役立てる」としている。同社の洛西事業所に設置する高速化型は太陽電池メーカーなどが検証用に利用できるとしており、今後の展開に期待した買いが向かった。

■マックス <6454> 1,435円  +24 (+1.7%)   本日終値
 9日、マックス <6454> が発行済み株式総数の1.98%にあたる100万株の自社株を消却すると発表したことが買い手掛かり。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。消却予定日は3月20日。 株価は昨年来高値を更新。

■いすゞ自動車 <7202> 1,798円  +20.5 (+1.2%)   本日終値
 いすゞ <7202> が反発。9日、富士通 <6702>と次世代自動車システムの共同研究に合意したと発表したことが買い材料視された。同社が展開する商用車の安全・快適・環境の分野において将来的な技術の共同研究を行う。具体的には、エネルギーシフトへの対応、運行安全性の向上、ドライバー負荷低減に関しての共同研究を通じて、両社の強みを生かした商用車に適するシステムを開発し、将来車に採用していくことを想定しているという。富士通の持つ最先端のICT(情報通信技術)と、同社の持つ商用車に関する知見・経験を活用、融合することで、安全かつ環境に優しい次世代の自動車システムの開発を目指すとしている。

■ナブテスコ <6268> 3,310円  +30 (+0.9%)   本日終値
 ナブテスコ <6268> が3日続伸。日経新聞が10日付で「制御機器大手のナブテスコは米ボーイングの次期主力大型機『777X』向けの基幹部品を受注する」と報じたことが買い材料視された。報道によると「飛行中の姿勢制御に使う機器を納入する。ナブテスコは国産ジェット旅客機『MRJ』への納入も決めており、航空機向けの売上高を2020年代前半までに倍増させる」という。航空機向け事業の売上高を400億円規模に増やすとしており、収益拡大を期待した買いが向かった。

■ヨロズ <7294> 2,604円  +5 (+0.2%)   本日終値
 9日、ヨロズ <7294> が15年3月期の年間配当を従来計画の26円→50円(前期は26円)に増額修正したことが買い材料。株主還元の重視に伴い、配当方針を安定配当から連結配当性向の目標設定に転換する。16年3月期に配当性向を35%まで高めることを目標に、今期は配当性向20%に増配する。併せて、保有期間が長い株主に対する優待内容の大幅拡充を発表。株主還元を好感する買いも向かった。同時に、18年3月期に営業利益108億円(今期計画は76億円)を目指す中期計画も発表したことも好感された。

■ラオックス <8202> 256円  -58 (-18.5%)   本日終値
 9日、ラオックス <8202> [東証2]が1億株の公募増資とオーバーアロットメントによる売り出しに伴う上限1500万株の第三者割当増資の実施を発表。新株発行が最大で発行済み株式数の約21%におよぶ規模とあって、株式価値の希薄化や株式の需給悪化が嫌気された。発行価格は16日から18日までのいずれかの日に決定。最大で約310億円の調達資金については、免税店の新規出店や既存店の改装など設備投資資金に充てる。

■ワットマン <9927> 149円  +25 (+20.2%) 一時ストップ高    本日終値
 9日、ワットマン <9927> [JQ]が2月度の全店売上高が前年比21.8%増となったと発表したことが買い材料。前年実績を上回るのは8ヵ月連続。天候不順だった前年の反動に加え、ワットマンスタイルやワットマンテックの新店が寄与。コンピューターや家電、婦人服、バッグ、本などの売り上げが伸びた。既存店売上高も9.0%増と2ヵ月連続で前年比プラスとなった。

■太洋工業 <6663> 477円  +80 (+20.2%) ストップ高    本日終値
 9日、太洋工業 <6663> [JQ]が食品用ラップフィルムと同等の厚さ(最小基板厚10μm)の片面FPCを医療用ウエアラブル機器向け基板として開発したと発表したことが買い材料。すでに一部の先端医療開発用途にサンプル出荷を開始。今後はウエアラブル医療機器やスポーツ科学分野をはじめ軽量・省スペース化が求められる電子機器分野へのサンプル出荷を拡大する方針。同社の従来製品に比べ厚さで約75%、重さで30%の軽量化を果たしたとあって、市場の成長が見込まれるウエアラブル機器での採用拡大に期待する買いが向かった。

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