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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):くら、ヤクルト、アサカ理研、巴工業

■くらコーポレーション <2695> 4,340円  +125 (+3.0%)   本日終値
 4日、くら <2695> が決算を発表。15年10月期第1四半期(14年11月-15年1月)の連結経常利益が前年同期比30.9%増の16.4億円に拡大して着地したことが買い材料。新商品の投入やフェア開催が奏功し、既存店売上高が前年同期を上回ったことが寄与。利益率の高いラーメンやコーヒーの販売が伸びたことも増益に貢献した。上期計画(25.2億円)に対する進捗率が65.3%に達したことで上期業績の上振れを期待する買いが向かった。

■ヤクルト本社 <2267> 7,680円  +140 (+1.9%)   本日終値
 ヤクルト <2267> が反発。日経新聞が5日付で「ヤクルト本社の2016年3月期は連結営業利益が400億円近くとなり、3期連続で最高益となりそうだ」と報じたことが買い材料視された。報道によると「15年3月期の見通しを1割強上回る。中国や東南アジアなど海外で乳飲料販売の伸びが続き、国内でも拡販策に取り組む」という。海外の飲料事業好調による増益報道を好感した買いが向かった。

■アサカ理研 <5724> 2,323円  +400 (+20.8%) ストップ高    本日終値
 4日、アサカ理研 <5724> [JQ]が独立行政法人国際協力機構(JICA)の中小企業連携促進基礎調査に、同社が提案したマレーシアでの「e-waste(廃電気・電子機器)からの有価金属回収事業調査」が採択されたと発表したことが買い材料。中小企業連携促進基礎調査は、優れた製品や技術力を持つ中小企業が途上国に進出することによる開発課題解決とODA事業との連携の可能性を検討するための調査。同社はマレーシア国内の電子部品工場や廃品回収業者、精錬業者などから発生するe-wasteの取引ルート、処理方法、取引価格を調査。同社の貴金属回収技術を活用した有価金属リサイクル事業を通じて、同国での貴金属・レアメタルを中心とした有価金属のリサイクル量の拡大や、廃棄物の適正処理に係るコストの低減を目指す。

■巴工業 <6309> 1,817円  +94 (+5.5%)   本日終値  東証1部 上昇率10位
 4日、巴工業 <6309> が決算を発表。15年10月期第1四半期(14年11月-15年1月)の連結経常利益が前年同期比69.4%増の4.8億円に拡大して着地したことが買い材料。海外向けに遠心分離機などが伸びた機械製造販売事業が黒字に転換したことが寄与。円安による輸出採算の改善や為替差益の発生も利益を大きく押し上げた。

■カルナバイオサイエンス <4572> 752円  +37 (+5.2%)   本日終値
 4日、カルナバイオ <4572> [JQG]がBTK阻害薬について米国特許商標庁より特許査定通知を受領したと発表したことが買い材料。BTK阻害薬は、既存薬とは全く異なる作用機序を持つ新規関節リウマチ治療薬。関節リウマチなどの自己免疫疾患に対し、炎症の過程で活性化されるマクロファージやB細胞のシグナル伝達を直接阻害する。米国での特許査定通知を受け、知財戦略の強化を通じた事業基盤の強化に期待する買いが向かった。

■大光 <3160> 793円  -111 (-12.3%)   本日終値
 4日に発表した「子会社で債権回収不能の懸念が発生」が売り材料。
 子会社がナマコを仕入れるための前渡金として仕入れ先に支払った4億5360万円について大半が回収不能の懸念が高まったと判断。今後は、債権仮差押命令申立てなどの法的手続きを進め債権回収に努める方針。

■エフテック <7212> 1,164円  -40 (-3.3%)   本日終値  東証1部 下落率10位
 4日、エフテック <7212> が40億円の新株予約権付社債(転換社債=CB)を海外市場で発行すると発表したことが嫌気された。調達資金は、タイとメキシコでサスペンションなど自動車部品の増産に向けた設備投資にそれぞれ15億円ずつ充て、6億円はインドネシア工場の建設費用の支払いに費やすほか、4億円は中国の生産子会社の株式取得に使う。転換価格は1204円で、発行済み株式総数に対する潜在株式数の比率は21.59%になる見込みで、将来的な株式価値の希薄化や株式需給の悪化を警戒する売りが向かった。

■イーグランド <3294> 749円  -25 (-3.2%)   本日終値
 4日、イーグランド <3294> [JQ] が15年3月期の経常利益(非連結)を10.1億円→6.7億円(前期は9.5億円)に34%下方修正し、一転して29.6%減益見通しとなったことが売り材料。住宅市場の繁忙期である3月に向けて積極的に販売活動を行っているものの、引き続き在庫の入替を進めていることから、売上総利益率の回復が遅れていることが響く。

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