【市況】後場に注目すべき3つのポイント~日経平均は5日線突破を見極めへ
5日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・インデックスに絡んだ商いで上値抵抗を捉えるか
・ドル・円は119円78銭付近、ドラギECB総裁の会見待ちが続く
・ソフトバンク<9984>がマイナス転換も、ファナック<6954>や医薬品株がプラス寄与
■インデックスに絡んだ商いで上値抵抗を捉えるか
日経平均は反発。31.68円高の18735.28円(出来高概算9億5000万株)で前場の取引を終えている。4日の米国株安の流れを受けて利益確定の売りが先行したが、寄り付き直後につけた18655.36円を安値に、その後自律反発の動きに。
東証1部の騰落銘柄は寄り付き直後は高安まちまちだったが、前引けでは値上がり数が過半数を占めている。規模別指数では大型、中型、小型株指数ともに小幅に上昇。セクターでは、鉱業、繊維、医薬品、銀行、小売などがしっかり。半面、金属、不動産、ガラス土石、ゴム製品などが冴えない。
日経平均はプラスに転じてきており、押し目買い意欲の強さが窺える。ただし、前場段階では5日線に上値を抑えられている格好であり、年金資金等による買いによって、これを突破してくるかが注目されよう。インデックスに絡んだ商いによって5日線を突破してくるようだと、指数インパクトの大きい値がさの一角にも思惑的な資金が向かいやすい。25日線に跳ね返されたソフトバンク<9984>の動向も注目されそうだ。
一方、期待された程の動きが見られないと、次第に利益確定に向かわせやすい。中小型株や低位材料株への短期的な値幅取りに向かわせそうだ。
■ドル・円は119円78銭付近、ドラギECB総裁の会見待ちが続く
ドル・円は119円78銭付近で推移。日本時間22時30分に行われる欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁の会見を待つ状況だが、119円50銭には個人勢のドル買いオーダーが残されているもよう。119円以下には短期筋のドル買いオーダーが置かれており、ドル・円は目先において119円台を維持する可能性が高いとみられている。
12時19分時点のドル・円は119円78銭、ユーロ・円は132円65銭、ポンド・円は182円74銭、豪ドル・円は93円72銭で推移している。
■後場のチェック銘柄
・売り一巡後の日経平均はプラス転換、自律反発狙いの動きに
・ソフトバンク<9984>がマイナス転換も、ファナック<6954>や医薬品株がプラス寄与
・後場は年金買い期待などが引き続き下支え要因、日経平均は5日線突破を見極め
☆後場の注目スケジュール☆
<国内>
12:45 30年国債入札の結果発表
14:00 木内日銀審議委員が会見
<海外>
13:15 ウィリアムズ米サンフランシスコ連銀総裁講演(経済見通し)
16:00 独・1月製造業受注(前月比予想:-1.0%、12月:+4.2%)
《KO》
提供:フィスコ