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【特集】明光ネット<4668>新規事業はいずれも順調に拡大


ラジオNIKKEI マーケットプレスの『フィスコ presents 注目企業分析』2月23日放送において、明光ネット<4668>を取り上げている。主な内容は以下の通り。

■事業内容
個別指導学習塾で業界トップとなる「明光義塾」の直営事業及びFC 事業が収益の柱。また、子会社の( 株) 東京医進学院で展開する医系大学受験専門予備校事業や各種教育関連事業を手掛ける。学習塾や予備校以外の事業としては、子どもを対象としたサッカースクール「明光サッカースクール」、難関校受験生を対象とした個別指導塾「早稲田アカデミー個別進学館」、学童保育の「明光キッズ」、幼児から小学生を対象としたアート教室「アブラカドゥードルアートスタジオ」など各種教育サービス事業を展開している。このほか、子会社の( 株) ユーデックによる受験情報誌発行、模擬試験問題作成、教材販売及び学内予備校事業のほか、その子会社となる( 株) 晃洋書房による学術専門書出版事業を展開している。

■足元の業績
2015 年1 月14 日付で発表された2015 年8 月期の第1 四半期(2014 年9 月-11 月) 連結業績は、売上高が前年同期比16.9% 増の3,876 百万円、経常利益が同28.6% 減の457百万円となり、おおむね同社の計画に沿っての着地だった。なお、当期より明光義塾最大のフランチャイジーである( 株)MAXIS エデュケーションを子会社化したことで、売上高は約600百万円の増収、経常利益はのれん償却費用も含めて約90 百万円の減益要因となっている。2014 年11 月末の明光義塾の生徒数は前年同期比0.5% 減の144,092 名と伸び悩み傾向が続いているが、「明光式!自立学習」を差別化戦略として打ち出し、社内組織改革や明光サポートセンターの新設など再成長に向けた体制づくりを着実に進めている段階にある。その効果はすぐには顕在化しないが、今下期以降は生徒数も緩やかながら増加に転じてくるものと予想される。

■学習塾以外の新規事業
一方、早稲田アカデミー個別進学館、明光サッカースクール、明光キッズといった新規事業はいずれも順調に拡大している。現在、校舎数の増設などの先行投資を進めているが、これが収益に貢献するにはもう少し時間がかかるものの、将来的には事業基盤の拡充につながるものとして注目される。特に、学童保育の需要が高まるなかで、2015 年春には明光キッズを新たに3 スクール開設して合計6 スクールに拡大する予定で、今後も積極的に展開していく方針だ。

■今期業績見通し

2015 年8 月期の連結業績は、売上高が前期比24.8% 増の19,420 百万円、経常利益が同2.3%増の3,620 百万円と3 期ぶりの増益を見込む。少子化とともに学習塾業界の競争激化が続くものの、生徒数の拡大に向けた取り組みの成果によって、今下期以降は生徒数も回復する見通しだ。教室数も前期末比で60 校程度の増加を計画している。

■株主還元方針
同社は株主還元に積極的な企業として評価できる。今期の配当金は前期比2 円増配の34円(配当性向41.5%) を予定しており、配当性向を50% 程度まで段階的に引き上げてゆく方針を打ち出している。また、株主優待制度(8 月末時点で100 株以上保有の株主に対して一律3,000 円相当のQUO カード贈呈) も導入済みで、1 月23 日時点の株価(1,217 円)を基準にした単元(100 株) 当たり総投資利回りは5% 台となり、上場企業平均の平均配当利回り(約1.7%) を大きく超える水準となっている。

ラジオNIKKEI マーケットプレス
『フィスコ presents 注目企業分析』毎週月・木曜14:30~14:45放送

《TM》

 提供:フィスコ

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