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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~中小型や低位株、テーマ銘柄に関心が高まるか


5日の前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:中小型や低位株などに資金が向かいやすい
■外資系証券の注文動向:差し引き80万株の売り越し
■前場の注目材料:三井不<8801>と東建物<8804>、東京駅前の再開発に6000億円

■中小型や低位株などに資金が向かいやすい

5日の東京市場はこう着感の強い相場展開になりそうだ。4日の米国市場は2月ADP雇用統計が市場予想を下回ったことから、週末に発表される雇用統計の内容に警戒感が広がった。米国株安のなか、シカゴ日経225先物清算値は大阪比45円高の18695円と底堅い値動きをみせているが、日経平均は直近の調整に対する自律反発にとどまりそうである。

4日の日経平均は一時18600円を割り込む局面をみせたが、その後の下げ渋りの動きをみると、押し目買い意欲や物色意欲の強さなどが窺える。新興市場ではこれまで調整が続いていた銘柄や低位銘柄等に動意をみせる動きが散見されていた。米国株が週末の雇用統計を控えて神経質な展開となるなかで主力大型株は手掛けづらく、中小型や低位株などに資金が向かいやすくなるだろう。

そのほか、原油先物相場が足下でリバウンド基調にあり、引き続き資源関連への見直しが意識されそうだ。また、米国ではバイオ関連の上昇が目立っており、この流れも波及しやすいか。テーマ性では東京駅八重洲口の再開発を受けた首都インフラ関連や中国全人代開幕を受けた中国関連など。3Dプリンター、介護支援ロボット関連などの動向も注目されよう。

■外資系証券の注文動向:差し引き80万株の売り越し

朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り920万株、買い840万株、差し引き80万株の売り越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

2月26日(木):80万株の買い越し
2月27日(金):600万株の買い越し
3月2日(月):870万株の買い越し
3月3日(火):50万株の買い越し
3月4日(水):860万株の売り越し

■前場の注目材料

・三井不<8801>と東建物<8804>、東京駅前の再開発に6000億円
・スカパーJ<9412>、クールジャパン機構と新会社設立
・米国ではバイオ関連の上昇が目立つ、中国関連などテーマ物色の動向にも注目

☆前場のイベントスケジュール

<国内>

08:50 前週分対外対内証券売買
10:30 木内日銀審議委員が講演(前橋市)

<海外>

09:00 フィッシャー米ダラス連銀総裁(連銀での10年回想)
09:30 豪・1月貿易収支(予想:-9.25億豪ドル、12月:-4.36億豪ドル)
09:30 豪・1月小売売上高(前月比予想:+0.4%、12月:+0.2%)
10:30 ロウ豪準備銀行副総裁講演

《KO》

 提供:フィスコ

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