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【材料】キッツ---価格改定と円安効果でバルブ事業が収益面をけん引、大幅な増益達成へ


 

キッツ<6498>はバルブ事業、伸銅品事業などを展開する総合バルブメーカー。バルブ事業の主要製品は青銅・黄銅製バルブ、ステンレス鋼製バルブ、鋳鉄製バルブ、鋳鋼製バルブ、その他関連製品である。鋳造から加工、組立、検査など全ての工程を社内で行う一貫生産を基本としている。伸銅品事業では、主に黄銅棒とその加工品を手がけている。その他では、ホテルなどを運営している。

足元の業績では、2015年3月期第3四半期累計(2014年4-12月)の連結業績は売上高で前年同期比0.6%増の865.51億円、営業利益で同34.5%増の55.34億円、経常利益で同40.3%増の58.03億円、四半期純利益で同111.9%増の55.22億円となり、売上高は微増ながら利益面は2ケタを超える大幅な増益となった。バルブ事業は2014年3月期第4四半期に実施した価格改定などにより増収となり、海外市場も堅調に推移した。伸銅品は需要が低迷して減収。また、フィットネス事業を行う子会社を外部譲渡し連結対象から外れたことなどで売上高微増という格好になった。利益面は価格改定効果や海外向けの円安効果により、バルブ事業がけん引して大幅な増益につながった。

2015年3月通期の業績予想は、売上高で前期比2.9%減の1,140.00億円、営業利益で同15.9%増の75.00億円、経常利益で同13.8%増の74.00億円、当期純利益で同79.6%増の64.00億円を見込んでいる。期末配当6.00円を予想しており、中間配当と同じく1円増配となる。これで合わせて年間12.00円配当、2円増配となる。

《AK》

 提供:フィスコ

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