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【材料】本日の注目個別銘柄:シンフォニア、中電工、木村化工機など


<1801> 大成建設 698 -24
売り優勢。先週末の引け後に公募増資の実施を発表、海外市場で3100万株を上限に新株を発行、最大で205億円を調達する。公募価格は先週末終値から約4%ディスカウントの693円、希薄化率は2.7%となる。公募増資の実施は約10年ぶり、調達資金は劣後ローンの返済資金に充てるもようだ。希薄化率は限定的であるが、短期的な資金調達の必要性は乏しかったと見られること、株主還元策に対する期待が高かったことなどから、失望感が先行する状況となっているようだ。

<8308> りそなHD 655.1 -16
.5売り先行。公的資金の返済、並びに、新事業計画を正式に発表している。18年3月までに返す計画を前倒し、6月の株主総会後に返済するとしている。ただ、公的資金返済前倒しの方向性は織り込み済みであり、株主還元拡充は想定よりも緩慢といった見方が優勢の格好のようだ。モルガン・スタンレー(MS)では、20円への増配を予想していたが、新方針に基づくと、20円達成は早くとも16年12月以降の見通しと指摘している。

<7202> いすゞ自動車 1755.5 +18
.5堅調。先週末に自社株買いを発表、今期2度目の自社株買いとなる。発行済み株式数の0.83%に当たる700万株が上限、本日の立会外取引で575万7000株の買付委託を行っており、需給面でのインパクトは限定的であるが、資本効率向上への意識の高まりとしてポジティブに捉える向きも。ドイツ証券では投資判断「バイ」継続で目標株価を1900円から2150円に引き上げている。

<6507> シンフォニア 259 +45
買い優勢。近畿大学や三重大学と共同で、再生医療に使う良質なiPS細胞を選別する装置を開発したと発表しているようだ。培養中にできる品質が劣った細胞を近赤外線レーザーで取り除く。バイオ関連分野の展開に期待が高まる状況になっている。なお、昨年11月にも、細胞培養自動化プロ参画で再生医療分野に進出と伝わり賑わった経緯。

<6378> 木村化工機 558 +57
急伸。先週末に自己株式の取得実施を発表、需給改善への期待感が先行する流れになっている。発行済み株式数の4.9%に当たる100万株を取得上限としており、取得期間は本日から3月24日までとしている。材料性も強く個人投資家の関心が高まりやすい銘柄であることなども支援材料に。

<1941> 中電工 2257 +205
上げ目立つ。先週末、配当方針の変更、並びに、配当予想の修正を発表している。今期より、株主資本配当率2%をメドに配当を行う配当方針に変更している。つれて、期末配当金は従来予想の20円から50円にまで引き上げ、年間配当金は前期の30円から62円になる。先週末終値をベースにすると、配当利回りは3%超の水準となる。大幅な株主還元策拡充を評価へ。

<7844> マーベラス 1628 -116
さえない。サービスを一時停止していた新タイトル「ディズニー マジックキャッスル ドリーム・アイランド」が先週からサービス再開となっているものの、セールスランキング、無料ラインキングともに伸び悩む状況となっており、失望感が優勢の展開とみられる。ゲーム会社における相対的な株価水準の割高感なども意識される格好に。

<5809> タツタ電線 529 +29
買い優勢。東海東京ではレーティングを「2」から「1」に格上げ、目標株価は670円としているようだ。今期は会社計画を上回り2ケタの営業増益を見込んでいるほか、来期も増収増益が可能と判断しているようだ。大手スマホメーカーの生産回復などが背景と。本日は投資判断格上げの動きなどが少なく、関心は高まりやすい状況にもなっているもようだ。

<7453> 良品計画 16000 +410
しっかり。シティでは投資評価を「2」から「1」に格上げ、目標株価も14400円から18700円に引き上げている。小売りセクターのトップピックと位置づけているようだ。必要な機能を絞り込み、値ごろ感のあるブランドとして確立された無印良品は今後も国内外で成長する可能性が高いと指摘。海外事業拡大などでキャッシュ創出力が高まる18.2期以降は自社株買いなども期待と。
《FA》

 提供:フィスコ

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