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【市況】日経平均が反発し15年ぶり高値、米ダウ・独株最高値更新・円反落で先高期待強く

◆日経平均株価は前日比200円59銭高の1万8785円79銭とすかさず反発し2000年4月以来約15年ぶり高値となった。25日の欧州市場は英FT100など小反落もドイツDAX指数は5日連続で昨年来高値を更新。米国では1月新築住宅着工件数が6年半ぶりの高水準、NY原油先物はSP500種指数、NASDAQ指数は最高値から小反落もNYダウは連日で最高値を更新した。イエレンFRB議長は25日下院公聴会で、原油安の影響で米国のインフレ率はいったん低下、その後、目標とする2%に向け上昇するとの見方を示し、利上げは6-9月も無理との見方も後押ししたようだ。東京市場では昨年12月5日以来の全33業種上昇。円が弱含み小動きの展開となり買い意欲は衰えず、利益確定売りをこなしながら上値を追う格好で大引け間際にこの日高値のを付けた。JPX日経400も2日ぶりに上場来高値を更新した。出来高は3日ぶりに増加も23.9億株と5日連続で直近では高水準とされる25億株割れ、売買代金は2.5兆円と3日ぶりに増加だが力強さはやや乏しい・・。もっとも、いたずらにヒートアップしていないことが1月中旬以来着実に上値を追ってくることができたともいえるのだが。
■業種別株価指数で2日連続値上がり1位となったのは鉱業で3.17%の大幅続伸。前日は個別材料に反応したものだが、この日は、サウジが石油・鉱物資源相の世界需要拡大しつつあるとの発言を受け、NY原油先物が6日ぶりに急反発したことが後押したもよう。2位保険2.59%、3位海運は2.54%の4日続伸、4位鉄鋼2.14%反発、5位証券・商品先物1.87%。一方、値上がり率下位1位は0.01%の4日ぶり微反発にとどまったガス・電気。そして、2位精密機器0.20%の9日続伸、6位ガラス土石0.50、7位電気機器0.53、9位ゴム製品、10位機械は0.59%、さらに、12位に輸送用機器0.64%高と直近人気となったいた輸出関連セクターは、11位のその他製品を除き利益確定や乗り換え売りに後塵を拝した格好に・・。
◆日本紙 <3863> が続伸。2090円と昨年6月6日以来の高値を付け、2089円引けに。1月に1600円割れ寸前の場面があった後はほぼ一本調子の上げとなっており、昨年6月に付けた日本製紙・大昭和製紙(13年)合併誕生後最高値2149円は目前だ。ポスト炭素繊維として注目される航空機・高級車向け主要材料として期待される「セルロースナノファイバー(CNF)」開発で先行!
(執筆者:熱田和雄 ストック・データバンク)

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