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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):日本マイクロ、青森銀、TDK、大塚家具

■日本マイクロニクス <6871> 3,350円  +255 (+8.2%)   本日終値
 25日、日本マイクロ <6871> [JQ] が15年9月期上期(14年10月-15年3月)の連結経常利益を従来予想の12億円→22億円に83.3%上方修正。従来の33.5%減益予想から一転して22.0%増益見通しとなったことが買い材料。スマホ用メモリ向けプローブカードが伸び、売上が計画を10.3%も上回ることが寄与。生産性の向上や円安による輸出採算の改善なども利益を大きく押し上げる。修正した上期予想が既に通期計画(22億円)に達したことで、通期上振れを期待する買いが向かった。

■青森銀行 <8342> 409円  +22 (+5.7%)   本日終値
 25日、青森銀 <8342> が15年3月期の連結最終利益を従来予想の44億円→101億円に2.3倍上方修正。従来の6.1%減益予想から一転して2.2倍増益を見込み、18期ぶりに過去最高益を大幅に更新する見通しとなったことが買い材料。今期最終利益の上方修正は昨年11月に続き、2回目。子会社への持分比率の引き上げに伴い、約57億円の負ののれん発生益を計上することが主因。同時に、発行済み株式数(自社株を除く)の1.45%にあたる300万株(金額で10億円)を上限に自社株買い(買い付け期間は3月2日から8月28日まで)を実施すると発表。株主還元を好感する買いも向かった。

■TDK <6762> 8,180円  +170 (+2.1%)   本日終値
 TDK <6762> が3日ぶりに反発。日経新聞が26日付で「TDKは250億円を投じ、スマートフォン(スマホ)や自動車向け電子部品の新工場2棟を秋田県に建設する」と報じたことが買い材料視された。報道によると「国内での大規模工場棟の新設は8年ぶりで、2016年末の稼働を計画している」という。円安や生産性の改善などで国内工場のコスト競争力が回復したと判断、新設に踏み切るとしており、収益拡大を期待した買いが向かった。

■大塚家具 <8186> 1,405円  +300 (+27.2%) ストップ高    本日終値
 25日、大塚家具 <8186> [JQ] が非開示だった15年12月期の経常損益(非連結)が2.3億円の黒字(前期は2.4億円の赤字)に浮上する見通しと発表したことが買い材料。今期は広告宣伝の強化で中高級家具の販売が回復し、黒字浮上を見込む。円安に伴う輸入家具の値上げ効果も利益を押し上げる。株主還元の重視に伴い、期末一括配当を従来計画の40円→80円(前期は40円)と2倍に増額修正した。前日終値ベースの配当利回りが7.24%に急上昇し、割安感が強まった。同時に、17年12月期に営業利益19億円(今期計画は1.1億円)を目指す中期計画を発表したことも好感された。また同日、大塚勝久会長が記者会見を開き、長女の大塚久美子社長の解任を求める株主提案について、委任状争奪戦に向けて他の大株主の説得に動く方針を明かしたことも思惑買いを誘ったようだ。

■ラクーン <3031> 720円  +79 (+12.3%) 一時ストップ高    本日終値
 25日、クーン <3031> [東証M] が決算を発表。15年4月期第3四半期累計(14年5月-15年1月)の連結経常利益が前年同期比39.9%増の2億5600万円に拡大して着地したことが買い材料。「スーパーデリバリー」のコスト構造改革が奏功した主力のEC事業が収益を牽引した。売掛債権保証事業の収益拡大やPaid事業の赤字縮小も大幅増益に貢献した。同時に、発行済み株式数(自社株を除く)の4.8%にあたる28万株(金額で2億円)を上限に自社株買い(買い付け期間は26日から4月30日まで)を実施すると発表。株主還元を好感する買いも向かった。

■ササクラ <6303> 690円  +28 (+4.2%)   本日終値
 25日、ササクラ <6303> [東証2]が発行済み株式数(自社株を除く)の3.68%にあたる60万株(金額で5億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い手掛かり。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は26日から3月19日まで。同時に2.76%にあたる45万株(金額で2億9790万円)を上限に、26日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買い(買い付け価格は25日終値の662円)を実施することも明らかにした。

■トライステージ <2178> 1,405円  +36 (+2.6%)   本日終値
 25日、トライSTG <2178> [東証M] が15年2月期の連結経常利益を7.8億円→9.1億円に16.9%上方修正したことが買い材料。通販番組の広告枠の一括仕入れを見直し、販促効果の高い放送枠に絞り込んだことによる利益率の改善が寄与する。

■日本ライフライン <7575> 1,433円  +24 (+1.7%)   本日終値
 25日、日本ライフL <7575> [JQ] が15年3月期の期末一括配当を従来計画の25円→30円(前期は25円)に増額修正したことが買い材料。血管の内側に挿入する器具などの新製品が好調で、業績が堅調に推移していることから、特別配当5円を実施する。

■ルネサスイーストン <9995> 715円  -17 (-2.3%)   本日終値
 25日、イーストン <9995> が198万株の公募増資とオーバーアロットメントによる売り出しに伴う上限52万株の第三者割当増資の実施に加え、大株主ルネサス <6723> による150万株の株式売り出しを発表したことが売り材料。新株発行が最大で発行済み株式数の10.4%におよぶ規模とあって、株式価値の希薄化や株式の需給悪化が嫌気された。発行価格は3月4日から10日までのいずれかの日に決定。最大で約16億2700万円の調達資金については、全額を運転資金としてルネサスやその他仕入先への仕入代金などに充てる。

■アートSHD <3663> 1,169円  -10 (-0.9%)   本日終値
 25日、東証と日証金がアートSHD <3663> [東証2]について26日売買分から信用取引に関する臨時措置を実施すると発表したことが嫌気された。東証は委託保証金率を現行の30%以上→50%以上(うち現金を20%以上)に、日証金も同様に貸借取引自己取引分などの増担保金徴収率を現行の30%→50%(うち現金を20%)とする。信用規制による人気離散を警戒した売りが向かった。

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