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【市況】利食いをこなしながらの高値圏での推移、ソフトバンクが終日堅調【クロージング】


25日の日経平均は小幅ながら6日ぶりに反落し、18.28円安の18585.20円(出来高概算22億1000万株)で取引を終えた。欧州連合(EU)がギリシャの改革案を承認したこと、イエレンFRB議長の議会証言を受けた米国市場の上昇の流れから、日経平均は連日の昨年来高値を更新して始まった。

過熱感への警戒感から、その後はこう着感の強い展開だったが、昨日同様、年金資金とみられる買いが観測されるなか、高値圏での推移をみせている。18600円を挟んでの推移が続くなか、大引けにかけてはやや利食いの流れが強まる展開となっている。セクターでは空運、陸運、ガラス土石、ゴム、繊維、鉄鋼、証券、機械、不動産、小売などが小安い。一方で、鉱業、パルプ紙、石油石炭、水産農林、食料品、銀行などがしっかり。

ソフトバンク<9984>が終日堅調な展開となり、日経平均をけん引。一方で、トヨタ<7203>、KDDI<9433>、ファーストリテ<9983>、JR東海<9022>などが重石に。規模別指数では大型株指数のみがマイナス。東証1部の騰落銘柄は、値上がり、値下がり数が拮抗と、利食いが出やすい一方で、押し目買い意欲の強さが窺える。

引き続き利食いをこなしながらの高値圏での推移が続きそうである。JR3社の下げなどをみても、足元で強い値動きが続いていたほか、インバウンド関連としての物色もあったため、いったん利食いといった局面に。一方で直近で利食いをみせていたメガバンクなど金融株がリバウンドをみせるなど、地合いは良好であろう。

《KO》

 提供:フィスコ

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