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【市況】日本株見通し:出遅れ感があるセクターや銘柄への循環的な物色が継続


23日の東京市場は堅調な展開が見込まれる。ユーロ圏の財務相は今月末に期限を迎えるギリシャに対する金融支援策を4ヶ月延長することで合意した。これを受けた20日の米国市場では、NYダウ、S&P500指数は最高値を更新。シカゴ日経225先物清算値は18500円を超えてきている。達成感が意識されやすい水準から更にギャップ・アップで上放れてくる相場展開となり、ショートカバー等も入りやすいところであろう。ただし、連日のギャップ・アップでチャート上にはピーク感を意識させるシグナルも出やすく、買い方にとっても積極的には手掛けづらい状況か。

また、先週はメガバンクを中心とした大型株の上昇が目立ったが、より印象に残ったのが、週末のハイテク株高であろう。メガバンクが一先ず利益確定から一服する中、アルプス<6770>、TDK<6762>などが昨年来高値を更新していた。相対的な出遅れ感があるセクターや銘柄への循環的な物色が続くことで、日経平均は過熱感をそれ程感じさせない形での上昇をみせてくる可能性もありそうだ。

日経平均はボリンジャーバンドの+2σを超えてくることで常に過熱感が警戒されやすい水準だが、中長期的なトレンドとしては2000年以来の2万円を意識したトレンド形成となる。利食いをこなしながら、好循環を続けてくることが期待される。物色としては25日から水素・燃料電池展が開催されるため、燃料電池関連銘柄などにテーマ物色の流れが向かう可能性。中国では全国人民代表大会(全人代)の開催を3月5日に控え、春節明けの動向が注目される。商社や機械、海運株への見直しにつながる可能性がありそうだ。

《TN》

 提供:フィスコ

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