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【材料】注目銘柄ダイジェスト(前場):ソニーは昨年来高値を更新、みずほFGは格上げが追い風


ソニー<6758>:3261.5円(前日比+87円)
昨年来高値を更新。前日に経営方針説明会を開催、中期経営計画を発表している。2017年度の経営数値目標としては、ROE10%以上、営業利益5000億円以上を掲げているようだ。収益性や株主視点を重視した経営ビジョンを評価する動きが先行している。野村では、業績は本格的な回復局面を迎えているとして、投資判断を「バイ」に格上げしている。また、CLSAでは目標株価を3700円から5500円にまで引き上げているようだ。

みずほFG<8411>:216.3円(同+5.7円)
買い優勢。本日もメガバンクの強い動きが目立つ状況となっている。同社に関しては、三菱UFJが投資判断を「ニュートラル」から「オーバーウェイト」に格上げ、目標株価も230円から250円に引き上げている。銀行株のバリュエーション法を期待PERからPBRモデルに変更、BPSに出遅れていることが投資判断引き上げの背景としている
ようだ。

イチケン<1847>:344円(同+18円)
急反発。カジノ関連の材料株として関心が向かう格好に。本日は金銭機械<6418>やオーイズミ<6428>など関連の一角に買いが先行している。政府では2020年までに横浜市と大阪市の2箇所で統合型リゾートの開業を目指す方針と一部で報じられている。カジノ法案成立に向けた動きとして期待感が再燃する格好と見られる。

トレンドマイクロ<4704>:3600円(同+200円)
大幅に3日続伸。前日に前12月期の決算を発表している。営業利益実績は337億円で前期比14%増益、従来予想の301億円を上回る着地となった。今期は342億円で同2%増益の見通し。前期は市場コンセンサスを10億円超上回る着地になったとみられる。業績計画は保守的な傾向が強いことから、コンセンサス水準並みの今期予想にも安心感が強まる形のようだ。配当性向の70%への引き上げもポジティブ視されている。

メディア<3815>:2528円(同+393円)
大幅高。1株につき2株の割合で株式分割を実施すると発表している。基準日は3月31日。ゲーム事業の新ブランド立ち上げを受けて、10日に一時3550円まで上昇したのち過熱感から調整が続いていたが、本日は株式分割による流動性向上などを好感した買いが先行している。

MDNT<2370>:264円(同+7円)
変わらずを挟んで3日続伸。「レギュラトリーT細胞を標的とした免疫抑制解除法の確立」に係る研究で得た新規モノクローナル抗体に関して、日本で特許が成立したと発表している。このモノクローナル抗体を用いることで、加工した細胞の活性化状態を確認することなどが可能であることから、特定細胞加工物や細胞医療製品等の品質検査で利用することなどが考えられるという。

エノモト<6928>:417円(同+66円)
ストップ高買い気配。山梨大学との共同開発でPEFC(固体高分子形燃料電池)用の新型セパレータの開発に成功したと発表している。高耐食性や部品点数の削減、薄膜化を実現したという。今後、実用化に向けた量産技術の確立や製造コスト削減を行い、燃料電池車・家庭用燃料電池への参入を目指すとしている。なお、この新型セパレータを25-27日に東京ビックサイトで開催される「FC?EXPO 2015」の山梨県ブースで展示する。

テックファーム<3625>:2109円(同+215円)
急伸。政府が、カジノを中心とした統合型リゾート(IR)について、2020年東京オリンピックまでに横浜・大阪で開業を目指す方針を固めたと一部メディアが報じたことから、関連銘柄に物色が向かっている。なお、超党派の国際観光産業振興議員連盟(IR議連)は、今国会にIRを推進するカジノ法案を再提出する方針。

《KO》

 提供:フィスコ

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