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【市況】<株式トピックス>=中小型株への物色意欲旺盛、NT倍率低下が顕著

 17日の東京株式市場は、前日の欧米株安を受けて軟調に推移したものの、下値は堅く一時プラス圏に浮上する場面もあった。日経平均株価終値は、前日比17円安の1万7987円と小幅反落となった。
 日経平均株価は小幅反落したものの、東証株価指数(TOPIX)は前日比2.64ポイント高の1462.07ポイントと続伸。さらに、東証1部の値上がり銘柄数は1111、対して値下がり銘柄数は620(変わらずは131銘柄)と値上がり銘柄数が値下がりを大きく上回った。主力大型株には軟調な銘柄が目立ったものの、中小型株に対する物色意欲は旺盛で、鉄鋼、建設、陸運、専門商社など内需系を中心に買いを集める銘柄が目立った。
 こうした動きを背景に市場関係者からは「これまで出遅れていたTOPIXが、日経平均株価を追いかけるかたちとなってきた」との見方が出ている。確かに日経平均株価をTOPIXで割った“NT倍率”は、2月初めの12.5倍水準から17日には12.3倍と低下に拍車が掛かってきた。
 例えば今後、外国為替市場で多少円高が進行して輸出関連銘柄が売られる場面があったとしても、内需株への循環物色が継続することで、底上げにつながり、全体相場が大きく崩れる可能性は低下しそうだ。また、原油価格が落ち着きをみせていることもあり、大手商社株なども反発機運が高まっている。


出所:株経通信(株式会社みんかぶ)

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