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【市況】東京株式(大引け)=59円安、ギリシャ懸念も終盤下げ渋る

 10日の東京株式市場は海外株安を引き継ぎ売り優勢で始まったが、後場終盤に下げ渋る展開となった。
 大引けの日経平均株価は前日比59円安の1万7652円と3日ぶり反落。東証1部の売買高概算は20億475万株、売買代金概算は2兆1654億4000万円。値上がり銘柄数は906、対して値下がり銘柄数は819、変わらずは137銘柄だった。値上がり銘柄数が値下がりを上回り、TOPIXはプラス圏で着地。
 ギリシャの債務問題への警戒感が広がるなか前日の欧米株市場が総じて安く、米国株市場ではNYダウが続落したことで、きょうの東京市場も運用リスクを避ける動きが表面化した。日経平均は安く始まった後も円高含みに推移する為替相場を横目に下値模索の展開が続き、一時前日比160円強下げる場面があった。しかし、その後は日銀のETF買いなど政策買いに対する期待から下げ渋った。後場は為替が落ち着いた動きになると底堅さを発揮、先物に歩調を合わせるように後場終盤には主力株中心に買い戻される流れに。好決算発表企業が買いを集め全体の地合い悪を緩和した。
 個別では、NTT<9432>が商いを伴い高く、ファナック<6954>も買われた。OLC<4661>、リクルートHD<6098>が上昇し、オルトプラス<3672>はストップ高、東和薬品<4553>、ボルテージ<3639>も値を飛ばした。日写印<7915>、住友化<4005>も物色人気に。一方、ダイキン<6367>が急落、昭光通商<8090>、ワタミ<7522>、河合楽<7952>も大幅安となった。KDDI<9433>も軟調。サンケン電<6707>、ニッセンHD<8248>も売られた。


出所:株経通信(株式会社みんかぶ)

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