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【市況】<株式トピックス>=「ニッパチ」の救世主となるか中国の「春節」

 30日の東京株式市場は、前日の米株高を受け投資家心理が改善し終始買い優勢となった。ただ、大引けに掛けて週末のポジョン調整売りが出て、日経平均株価は急速に上げ幅を縮小した。日経平均株価終値は前日比68円高の1万7674円と反発。後場は大型株に軟化するものが目立ったが、決算発表は前半のヤマ場を迎えており、物色意欲は旺盛で、東証1部の売買代金は2兆7545億円で今年最大となった。
 早いもので、来週から2月入り。2月といえば昔しから「ニッパチ」とされる。冬・夏の季節が最も顕著で、極端な寒さや暑さのせいもあってか、人の動きが低調になる2月、8月はビジネス面では歓迎されない月だ。特に、消費者を直接相手にする小売業やサービス業は「ニッパチ」のマイナス影響が顕著。
 ところが、この「ニッパチ」の救世主となりそうなのが、「春節」の長期休暇で日本を訪れる中国人旅行者の大群だ。日本政府観光局が1月20日に発表したところよると、2014年の訪日外国人客数は1341万人となり、年間最多を記録した13年の1036万人を大きく上回った。伸び率が最も高かったのは中国で、前年比83.3%増と2倍近い241万人に達した。
 今年の春節休暇は2月18~24日の7連休で、中国人旅行者が日本にドッと押し寄せることになりそうだ。
中国は輸入ブランド品に対する関税が高いため、中国の富裕層はブランド品を海外で購入する傾向が強い。そのため、ブランド品購入目的の中国人観光客も多く、訪れる中国人観光客の半数以上が1回に40万円以上消費するとされる。三越伊勢丹ホールディングス<3099>、高島屋<8233>、ドンキホーテホールディングス<7532>、ビックカメラ<3048>などの店先が中国人旅行者で大賑わいすることになりそうだ。


出所:株経通信(株式会社みんかぶ)

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