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【市況】30日の香港市場概況:香港ハンセン指数は小幅安、カジノ関連株に売り


30日の香港市場は小幅安。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比88.804ポイント安(-0.36%)の24507.05イントと2営業日続落し、本土企業株で構成されるH株指数が15.99ポイント安(-0.14%)の11720.10ポイントと6営業日続落した。売買代金は851億2600万香港ドル(29日は894億7600万香港ドル)。

高寄り後に値を消す流れ。雇用改善による昨夜の米国株上昇を好感した買いが先行したものの、上値は重く、徐々に売りが優勢となった。本土株がマイナスに転じたことが重し。中国で株式の信用取引に対する監督強化の動きが証券会社から銀行、保険会社へと拡大してきたことが嫌気された。

ハンセン指数の構成銘柄では、マカオ・カジノ関連株の下げが目立つ。銀河娯楽集団(27/HK)が3.1%安、金沙中国(1928/HK)が2.9%安で引けた。マカオ政府は29日、VIPフロアを含むカジノ全面禁煙を計画していると発表。この動きを不安視し、カジノ収入の減少を懸念する見方が広がった。すでに14年10月6日から一般フロア(マス・フロア)は全面禁煙となっている。それ以降、一般フロアの収入は10~15%減少したという。

指数寄与度の大きいインターネットサービス中国大手の騰訊HD(700/HK)が1.9%安、通信キャリア最大手の中国移動(941/HK)が1.7%安と値を下げた。両銘柄でハンセンを77.2ポイント押し下げている。

半面、空運株はしっかり。中国国際航空(753/HK)が4.9%、中国南方航空(1055/HK)が3.0%、中国東方航空(670/HK)が1.0%ずつ上昇した。原油相場の下落を受けて、燃油コストの低減が期待されている。

《KO》

 提供:フィスコ

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