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【市況】<マ-ケット日報> 2015年1月30日

 1月最後の取引となる本日の市場は日経平均が反発。終値は前日比68円高の1万7674円だった。米株反発や円安を手掛かりに序盤は200円を超える上げ幅を示現したが、週末ということもあって買いが続かず、終盤には上げ幅を半分以下にまで落としての引けとなった。東証1部の売買代金は2.7兆円と本年1番の出来となったが、月末特有の大引けの売買がカサ上げした面が大きい。

 昨日の米国市場は雇用指標の改善や主力企業の決算を好感してダウ平均が3日ぶりに大幅反発した。直前の2日間で500ドル近く下げていたことへの反動もあったようだ。もっとも、企業業績の伸びは全体として思ったほどでなはく、1-3月もドル高や原油安の影響などで利益横ばいを見込む向きが増えている。株価はしばらくレンジ内の動きにとどまりそうだ。一方、企業業績への期待が相対的にある日本株はこのところ米国株より堅調で、この日も日経平均は序盤から200円近い上げを示現した。しかし、今週の日経平均は1万7800円前後で上値が抑えられるパターンが続いており、本日もそこから上に伸ばせない展開に。日銀やGPIF(公的年金)が買いの主役となるなか、外国人のようにアグレッシブに買い上がる動きは見せられない様子。終盤は週末要因ということもあって手じまい売りにやや押されてしまった。本格化した10-12月決算を手掛かりに来週はもう1度1万8000円に挑戦することになりそうだ。(ストック・データバンク 編集部)

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