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【市況】<マ-ケット日報> 2015年1月29日

 29日の市場は日経平均が3日ぶりに大幅反落。終値は前日比189円安の1万7606円だった。取引時間中は一時220円安まで下げ幅を広げる場面も。国内企業の業績期待で底堅い展開が続いていたが、円高やアジア株安が終盤になって響いてしまったようである。

 昨日の米国市場はFRBが利上げに前向きな姿勢を示したと受け止められてダウ平均が大幅続落。昨年12月16日以来の安値をつけて引けた。ゼロ金利政策を「相当な期間」続けるとの文言が削除され、逆に景気判断を上方修正したことがきかっけに。もっとも長期金利は下がり(債券高)ドルは下落へ。利上げへの反応というよりリスク回避(需給調整)の動きといった方が正解か。一方、東京市場は朝方こそ米株安につられて下げ(日経平均で140円安)はしたものの、企業業績への期待感からこの日も押し目買いが継続し、前引けにかけて下げ幅を20円安まで縮める強い展開。このまま後場は一気にプラス圏へ浮上する流れかと思われたが、円高進行とアジア株安が顕在化し、昼を境に株価は再び下降線へ。その後は200円を超える下げに転じるなど意外にモロいところも露呈している。買い主体が日銀やGPIF中心で外国人はあまり動いていない様子。投資主体に広がりが見えない点が現状に表われているようだ。個別では民事再生のスカイマーク <9204> がストップ安。予想利益半減の任天堂 <7974> も大きく売られている。(ストック・データバンク 編集部)

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