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【材料】本日の注目個別銘柄:コロプラ、青山商事、キヤノンなど


<9204> スカイマーク 237 -80
ストップ安比例配分。自力での経営再建を断念、民事再生法の適用を申請しており、投売りが殺到する展開になっている。負債総額はエアバスからの損害賠償など簿外債務を加えると、1000億円超になる見通しとされている。ANAHD<9202>への出資要請見送りなども懸念視されていたが、共同運航による安定収入が見込める3月末までの資金繰りのメドはついたなどともされていたため、想定外のタイミングとも捉えられているようだ。なお、3月1日付で上場廃止となる。

<6301> コマツ 2366 -221
売り優勢。前日に発表の決算内容が嫌気されている。第3四半期累計営業利益は562億円、前年同期比1%減にとどまっており、市場予想の680億円前後を大きく下回った。直近では下振れ懸念も強まっていたが、想定以上の下振れをネガティブ視する動きが優勢に。野村では投資判断を「バイ」から「ニュートラル」に格下げ、資源価格の一段の下落で鉱山・建設機械の売上数量が減速するリスクが高まっており、株価のアウトパフォームは当面は難しいと判断しているようだ。

<4901> 富士フイルム 3985 +149
買い優勢。前日に決算を発表、第3四半期累計営業利益は1244億円で前年同期比25%増益となり、通期予想は1600億円から1700億円に上方修正している。市場コンセンサスを50-60億円程度上回る格好になった。堅調な業績動向に加えて、期末配当金も25円の従来予想から35円に引き上げているほか、発行済み株式数の3.3%に当たる1600万株を上限とする自社株買いも発表、逆行高の展開になっている。

<3668> コロプラ 2743 +279
大幅高。前日に第1四半期の決算を発表している。営業利益は72億円で前年同期比46%増益、市場予想線上とは見られるが、順調な収益拡大が確認されている。また、同時に自社株買いの実施を発表、株価の好感材料とされている。発行済株式数の約2.0%に当たる250万株を取得上限としている。また、gumi<3903>と提携しての『白猫プロジェクト』の中国展開も発表している。

<8219> 青山商事 3470 +501
ストップ高比例配分。前日に第3四半期の決算発表、来期からの3ヵ年計画を発表している。中期計画では、18.3期営業利益270億円を目標とするほか、連結総還元性向130%を目処とした配当及び自己株式取得の実施を図るとしている。収益目標はハードルが高いと見られているものの、資本政策の大幅な転換に対して評価を高める動きになっているようだ。

<6723> ルネサスエレク 853 +112
急伸。第3四半期業績予想の上方修正を発表している。営業利益は従来予想の635億円から800億円にまで上方修正、売上高はほぼ予想通りながら、円安効果に加えて、構造改革効果の表面化などが収益を押し上げた。市場コンセンサスは750億円弱の水準であり、市場予想を上回る水準までの上方修正となる格好に。

<7751> キヤノン 3741 -201
.5売り先行。前日に前12月期の決算を発表、営業利益は3635億円で前期比7.8%増益となったが、従来計画の3700億円は下振れる着地に。今期は3800億円で同4.5%増益の計画としている。実績はコンセンサス下振れ、今期見通しもコンセンサスは4000億円超のレベルであった。為替の円安効果は大きいものの、複写機やデジカメの販売が伸び悩んだ。円安メリットへの期待値などが低下する格好に。

<2281> プリマハム 307 +14
しっかり。4-12月期純利益は40億円強になり、前年同期比6%程度増加したもようとの観測報道が伝わっている。原料高の価格転嫁が進んでいることなどが増益決算の背景と。ほぼ通期予想の42億円を達成する格好であり、上振れ期待などにつながる状況へ。また、TPPの大筋合意に向けた機運の高まりなども、食肉会社にといっては追い風になっているようだ。

<7012> 川崎重工 569 +12
決算発表後に上昇。第3四半期累計営業利益は604億円で前年同期比31%増益、通期予想は770億円から860億円にまで上方修正している。第3四半期の市場コンセンサスは460億円程度であり、想定以上に収益が拡大する格好になっている。また、通期の上方修正値に関しても、市場予想800億円強、先の観測報道850億円前後も上回る水準となっている。
《FA》

 提供:フィスコ

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