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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~材料株やテーマ銘柄での短期値幅取り狙いに


29日の前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:米株安はねのけ、本日も売り一巡後の底堅さが目立つか
■外資系証券の注文動向:差し引き790万株の売り越し
■前場の注目材料:スカイマーク<9204>、民事再生法の適用申請

■米株安はねのけ、本日も売り一巡後の底堅さが目立つか

29日の東京市場は売り先行の相場展開になろう。28日の米国市場ではNYダウ、ナスダックともに大幅続落となった。前日取引終了後に好決算を発表した米アップルは強い値動きをみせ、半導体関連などへ波及する格好から買いが先行した。しかし、NY原油先物が1バレル44ドル台と2009年3月以来の安値となったことが嫌気され、引けにかけて下落する展開に。シカゴ日経225先物清算値は大阪比325円安の17525円となっており、これにサヤ寄せする格好から先物主導によるインデックス売りが警戒される。

これにより日経平均は17500円処での攻防になりそうだが、結果的には直近でマド(17470-17615円処)を空けており、このマド埋めが意識される格好。ただし、前日の日経平均は米株安をはねのける格好で上昇している。売り一巡後は底堅さが目立ち、日銀のETF買い入れへの思惑などからの下げ渋りの動きが想定される。

物色の流れとしてはインデックスに絡んだ売りによって主力大型株は手掛けづらくなる。そのため、決算を手掛かりとした個別対応のほか、中小型の材料株やテーマ株などでの短期的な値幅取り狙いが中心か。米国ではアップルは5%超の上昇で出来高トップだった。アップル関連は売り一巡後の押し目拾いか。

そのほか、車載関連のモジュールなどを手掛けるフリースケールセミコンダクタが18%超の上昇、ゲームのエレクトロニック・アーツが12%超の上昇、ボーイングが5%超の上昇だった。自動運転やソーシャルゲーム、炭素繊維などのテーマ株への波及を意識しておきたい。

■外資系証券の注文動向:差し引き790万株の売り越し

朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り2020万株、買い1230万株、差し引き790万株の売り越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

1月22日(木):330万株の買い越し
1月23日(金):120万株の買い越し
1月26日(月):60万株の買い越し
1月27日(火):1190万株の買い越し
1月28日(水):640万株の売り越し

■前場の注目材料

・米FOMC「利上げ開始まで「忍耐強い」姿勢を維持」、為替相場はドル売り優勢に
・スカイマーク<9204>、民事再生法の適用申請
・TPP、3月合意に向けた機運高まる

☆前場のイベントスケジュール

<国内>

08:50 前週分対外対内証券売買

《KO》

 提供:フィスコ

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