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【材料】ブルドックソース---第3四半期売上高は前年並み、新商品でソースの新用途を提案し需要拡大に努める


ブルドックソース<2804>は、ソースの製造・販売を手掛ける調味料メーカー。国内ソースの年間販売額の約3割を占める、ソース最大手。ウスター、中濃、とんかつのレギュラーソースを中心に、ドレッシング(和風ソース)等の用途別ソース類の他、和風スパゲティー素材「まぜりゃんせ」シリーズや発芽玄米なども取り扱う。2012年8月には、調理にも使える画期的な万能ソース「うまソース」を発売し、従来とは異なるソースの使い方を提案し、需要の拡大に努める。傘下にイカリソースを持つ。

足元の業績では、2015年3月期の第3四半期(14年4-12月)決算は、売上高が前年同期比0.1%増の125.09億円、営業利益が同6.6%減の7.02億円、経常利益が同2.6%減の8.90億円、四半期純利益が同5.5%増の5.63億円だった。売上高は横ばいだったが、原材料価格の高騰等が響き営業減益に。一方、税金費用の減少で純利益は増加した。

15年3月期通期については、売上高が前期比0.1%増の166.00億円、営業利益が同9.8%減の8.00億円、経常利益が同5.1%減の10.00億円、純利益が変わらずの6.00億円の見通しで、第3四半期決算発表と同時に業績予想の上方修正を発表している。受取配当金の増加など営業外収支の改善や法人税の負担額の減少などで、前回予想値を上回る見通し。

なお、同社は需要拡大に向けて、野菜の新しい食べ方を提案する「野菜が恋するソース」シリーズ3品(青果売場専用商品)を昨年3月に発売。また、カットフルーツがコンビニエンスストアや量販店で売場を広げていることを背景に、今までにないフルーツ専用調味料「フルーツが恋するソース」を11月に発売するなど、ソースの新用途を提案。また、一昨年制定された「ソースの日(11月7日)」にあわせて、料理教室や工場見学、各種アトラクションを催すなどソースの消費啓蒙活動も行っており、コアなファンの創造にも尽力している。

《AK》

 提供:フィスコ

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