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【市況】押し目拾いの動きは相当強そう/ランチタイムコメント


 日経平均は小幅に反落。9.67円安の17758.63円(出来高概算11億株)で前場の取引を終えた。27日の米国市場ではマイクロソフトや米キャタピラーなど主要企業の決算が嫌気され大幅下落となるなか、日本株市場は利益確定の流れが先行した。しかし、日経平均は寄り付きの17615.93円を安値に、その後はじりじりと下げ幅を縮めており、一時プラスに転じる局面をみせている。
 セクターでは鉱業、機械、石油石炭、金属製品、銀行、証券、輸送用機器、卸売など資源関連を中心に下落。一方で、空運、電力ガス、海運、小売、水産農林、倉庫運輸、陸運などがしっかり。規模別指数では大型株指数がマイナスだが、中型、小型株指数はプラスに。東証1部の騰落銘柄は、値上がり、値下がりが拮抗している。

 NYダウが300ドル近く下げていたこともあり、この影響が警戒されていたが、相当底堅さが意識されている。米キャタピラーの決算が嫌気されたコマツ<6301>などはマイナス圏での推移ではあるが、寄付きからは下げ幅を縮めている。また、米アップルが最高の決算を発表するなか、ソニー<6758>、日東電<6988>など早い段階でプラス圏を回復していた。ソフトバンク<9984>がプラス圏で推移していることも、センチメントを明るくさせている。
 今晩の米国では連邦公開市場委員会(FOMC)結果発表を控えていることもあり、やや手掛けづらくなりそうである。一方で、米アップルの時間外の上昇が今晩の米国市場に好インパクトを与える可能性があり、売り込む流れには向かいづらいだろう。また、決算が本格化する中、中小型企業などに好決算や上方修正なども相次いでおり、足元で調整が続いていた銘柄などには、アク抜けも意識される格好で先回り的な動きも出てきている。通常国会が26日に召集され、政策期待も高まりやすいようである。押し目拾いの動きは相当強そうである。(村瀬智一)
《FA》

 提供:フィスコ

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