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【市況】概況からBRICsを知ろう~ブラジル株式市場は反発、財政再建に向けた姿勢に対する懸念から売りが先行


【ブラジル】ボベスパ指数 48591.23 +0.03%
27日のブラジル株式市場は反発。主要指標のボベスパ指数は前日比14.68ポイント高(+0.03%)の48591.23で取引を終えた。47351.88まで下落した後、48864.04まで上昇した。指数構成銘柄での値上がりは27、値下がりは39、変わらず2であった。

一部報道で、ルセフ政権が、失業手当の削減を見直すという労組からの要求の受け入れを検討していると伝えられたことで、財政再建に向けた姿勢に対する懸念から、売りが先行したもよう。しかし、その後は、米原油WTI先物価格の上昇、石油ガス大手のペトロブラス(PETR3)が決算発表を控えて買われたことなどから、小幅ながら反発に転じた。

【ロシア】MICEX指数 1673.92 +1.92%
27日のロシア株式市場は反発。主要指標のMICEX指数は前日比31.55ポイント高(+1.92%)の1673.92で取引を終了した。1614.92から一時1681.44まで上昇した。指数構成銘柄での値上がりは28、値下がりは21、変わらず1であった。

ブレント原油が反発したこと、ルーブルも底堅い推移となったことで、資源・輸出関連企業が株高となり、指数の上昇をけん引した。前日取引終了後に発表された格付け会社S&Pによるロシア格下げや、ウクライナ東部情勢悪化による新たな制裁への懸念などは、ほとんど悪材料視されなかった様子。

【インド】S&PムンバイSENSEX指数 29571.04 (+1.00%)
27日のインドSENSEX指数は8営業日続伸。ムンバイ証券取引所の主要30社株価指数SENSEXは前日比292.20ポイント高(+1.00%)の29571.04、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同74.90ポイント高(+0.85%)の8910.50で取引を終えた。

SENSEX指数は終始プラス圏で推移し、終盤に上げ幅を拡大させた。前日の欧米市場が堅調だったほか、ギリシャのユーロ離脱懸念がやや後退していることなど外部環境の落ち着きが支援材料。国内では、外国人投資家(FII)の買い継続が好感された。FIIは前営業日23日までに7営業日連続で買い越した。

【中国本土】上海総合指数 3352.96 -0.89%
27日の上海総合指数は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比30.22ポイント安(-0.89%)の3352.96ポイントと6日ぶりに反落した。

利食い売りが優勢。指数はこのところの急ピッチな上昇で約5年半ぶりの高値水準を切り上げていたため、相場の過熱感が意識された。本日公表された全国工業企業の14年12月利益総額が前年同月比で8.0%減少し、下げ率が過去最大となったことも投資家のセンチメントを冷やしている。

《FA》

 提供:フィスコ

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