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【材料】本日の注目個別銘柄:ユアテック、コロプラ、三菱ガス化学など


<8002> 丸紅 668.9 -2
.3売り先行。前日に原油市況の下落を背景とした減損損失の計上を発表、嫌気材料とされている。買収した穀物子会社の減損処理と合わせて1600億円の損失を計上、つれて、今期最終損益は従来予想の2200億円から1100億円にまで下方修正へ。来年度以降の懸念材料は払拭との見方や、配当予想据置で配当利回りが下支えになるとの見方もあり、下げ幅は限定的にとどまる状況。一方、他の商社株にも同様の損失表面化といった懸念が台頭する格好に。

<5411> JFEHD 2640 +142
強い動き。モルガン・スタンレー(MS)では投資判断を「イコールウェイト」から「オーバーウェイト」に格上げ、目標株価も2600円から3100円に引き上げている。国内鉄鋼業界のメタルスプレッド環境改善に伴う業績上振れを想定、今後は来期収益の市場コンセンサス上昇を見込んでいるようだ。また、来年度始めに中期経営計画を公表予定であることも期待視しているもよう。

<3877> 中越パルプ工業 228 +50
ストップ高。ナノセルロースを高分散したPP複合材料の開発に成功したと伝わっている。ナノセルロースは鋼鉄の5分の1の軽さで5倍の強度を持つファイバー、自動車や電機、電子材料などの軽量化につながると期待されている。セルロースナノファイバーは株式市場における期待値も高く、短期資金を中心に関心が高まる展開となっているようだ。

<4182> 三菱ガス化学 530 -4
売り優勢。三菱UFJでは投資判断を「ニュートラル」から「アンダーパフォーム」に格下げしている。目標株価も680円から465円に引き下げへ。原油価格の急落を背景にメタノール価格も急落、市況前提の引き下げに伴って、来期以降の業績予想を下方修正のもようだ。16.3期最終利益を280億円から175億円に、17.3期は300億円から187億円へ下方修正。セクター内では原油安メリットを受ける銘柄も多いため、相対的な見劣り感は否めないとも。

<7741> HOYA 4521.5 +223
買い優勢。JPモルガン(JPM)では投資判断を「ニュートラル」から「オーバーウェイト」に格上げ、目標株価も3900円から5700円に引き上げている。また、フォーカスリストにも新規採用としているようだ。EUVL用フォトマスクブランクス市場でほぼ独占的な地位を築く可能性が高いとしており、収益構造の見直しから業績予想を引き上げているもよう。半導体製造プロセスの多様化という構造変化が、中期的な収益にもポジティブに働くと評価へ。

<1934> ユアテック 775 +96
急伸。前日に業績予想の上方修正を発表、営業利益は従来予想の63億円から107億円に上方修正している。10月にも41億円から63億円に上方修正しており、今期2度目の上方修正となる。売上はほぼ想定通りの推移ながら、コストダウンの推進や生産性向上策の定着などで、採算が向上しているようだ。修正幅の大きさにインパクトが先行する形へ。

<4151> 協和キリン 1307 +85
しっかり。シティでは投資評価を「2」から「1」に格上げ、目標株価も1300円から1700円に引き上げている。腫瘍免疫領域におけるチェックポイント阻害剤の併用薬として、モガムリズマブの臨床試験が開始される。成功すれば、グローバルで数千億円のポテンシャルのある領域であるようだ。また、喘息治療薬ベンラリズマブのフェーズ3試験も2016年に判明の予定と、新薬が充実してきていると評価している。

<3668> コロプラ 2467 +119
反発。全体相場が上昇する中、株価の出遅れ感の強さに関心も高まる格好に。みずほ証券では目標株価を引き下げているが、投資判断「買い」を継続で目標株価3800円としている。同社に関しては、新作の投入ペースが上がることこそがカタリストと指摘。新作投入と発表が一段と活発化する3カ月から半年後では、株価反転の可能性が高いと考えているもよう。

<4185> JSR 2048 -91
軟調。前日は想定外のコンセンサス上振れ決算がポジティブなインパクトにつながり、決算発表後は大幅高の展開になったが、短期的な過熱感から本日は利食い売り優勢の動きとなっている。みずほ証券では、第4四半期は前四半期と比較して、ディスプレイ材料の減速などが懸念されると指摘。マッコーリーでは、投資判断を「アウトパフォーム」から「ニュートラル」に格下げへ。

<6756> 日立国際 1781 -30
さえない。本日の引け後には決算発表を控えている。クレディ・スイス(CS)では第3四半期決算発表で当面の好材料出尽しを予想としており、警戒感が高まる状況にもなっているようだ。SPE事業の第3四半期営業利益上振れ、下期受注高の上方修正、通期業績予想の上方修正などが見込まれるものの、サムスン電子のDRAM新規拡張に伴う受注は14年度下期がピークと指摘。通期営業利益は会社計画161億円に対して205億円を予想している。
《FA》

 提供:フィスコ

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