市場ニュース

戻る
 

【市況】<動意株・27日>(大引け)=アエリア、富士紡HD、メディア工房など

 アエリア<3758>=後場急伸。同社はきょう、スマートフォン向け新感覚リズムRPG「ヴァリアスモンスターズ」を台湾で提供開始したと発表。これが買い手掛かりとなっているようだ。ヴァリアスモンスターズは、2013年12月から国内でサービスを開始。このほど台湾社と運営ライセンスに関する許諾契約を締結し、同国でのサービスを開始した。

 富士紡ホールディングス<3104>=続伸。今月中旬以降売り物に押される展開にあったが、足もとは流れが変わってきた。300円トビ台は個人投資家の現物沈潜の動きが観測されている。綿紡績の老舗で売り上げの4割を占める繊維事業では「BVD」ブランドが有名。ただ、利益の柱を担うのは研磨材事業で半導体需要の回復がフォローの風となっている。CMP研磨材の需要が高水準で収益を牽引、会社側は昨年10月末に業績を上方修正し15年3月期営業利益は前期比51%増の45億円と従来予想から10億円も上乗せされているが、市場関係者の間では依然として保守的との見方が強いようだ。

 メディア工房<3815>=後場急動意でストップ高。同社はきょう、ゲーム事業の新ブランド「OBOK AIDEM(オボックアイデム)」を立ち上げ、第1弾として数カ国言語対応・4プラットフォーム同時展開パズルゲーム「BOOST BEAST(ブーストビースト)」の事前登録の受け付けを2月末から開始すると発表。これが材料視されているようだ。BOOST BEASTは、3月にApp StoreやGoogle Playなどを通じて約140カ国でのリリースを予定している。

 ユアテック<1934>=一時ストップ高。26日の取引終了後、15年3月期の連結業績予想の修正を発表したことが好感されている。売上高は2160億円から2200億円(前期比18.4%増)へ見直したほか、営業利益は63億円から107億円(前期は13億6200万円の赤字) へ、最終利益を96億円から119億円(前期比3.4倍)へ増額修正した。東北を地盤とする総合電気工事大手である同社は、コストダウンの推進や生産性の向上で工事採算が改善したことが業績の押し上げ要因となった。

 日本板硝子<5202>=急動意。推進してきたリストラ効果が15年3月期から発現、営業利益は前期比28.6倍の210億円、経常損益も前期の164億円の赤字から50億円の黒字に浮上する見通し。昨年来の原油価格の急落に加え円安効果もフォローの風だ。同社は英ピルキントン社を買収してグローバル展開を図っており、特に欧州売上比率が高いが、ECBの大規模量的緩和で欧州経済先行き不透明感が後退していることや、直近のギリシャ政局も欧州株高で過度な不安心理が払拭されていることから値ごろ感からの買いを誘っている。

 原弘産<8894>=一時ストップ高。26日にデット・エクイティ・スワップの払込方法による第三者割当増資を実施すると発表したことを受け、経営再建策の進展を期待した買いが流入している。1株45円で3204万1400株をフォルティス、セブンシーズ・アセット・マネジメント、南青山不動産に割り当てる。発行総額14億4186万円のうち、7億2093万円(1株22.5円)を資本に組み入れる。払込日は2月27日。今回の第三者割当増資は規模が大きく、82.4%の希薄化が生じることから、2月26日開催予定の臨時株主総会で、有効議決権行使数の過半数の賛成による承認を得たうえで増資を行うとしている。

※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。


出所:株経通信(株式会社みんかぶ)

株探からのお知らせ

    日経平均