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【市況】後場に注目すべき3つのポイント~燃料電池関連の一角に短期資金


27日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・戻り高値圏でのこう着が続きそう
・ドル・円は118円20銭付近、ギリシャ情勢への警戒感から軟調に推移
・宮入バル<6495>など燃料電池関連の一角に短期資金の矛先が向かう

■戻り高値圏でのこう着が続きそう

日経平均は大幅に反発。250.90円高の17719.42円(出来高概算10億8000万株)で前場の取引を終えた。一時17745.29円まで上げ幅を広げ、昨年12月29日以来の高値水準を回復している。ギリシャ総選挙の結果を受けた米国市場の動向は落ち着いており、ユーロ圏の債務危機再燃への懸念は見られなかった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比225円高の17665円をつけており、これにサヤ寄せする格好。円相場は1ドル118円45銭、1ユーロ133円10銭辺りでの推移と、前日から円安に振れていることや、朝の外資系注文動向は差し引きで1000万株超の買い越しとの観測だったことなども安心感につながった。

セクターでは精密機器、鉄鋼、保険、その他金融、医薬品、銀行、サービスなどが堅調。一方で、鉱業のみがマイナスだった。東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1300を超えており、全体の7割を占めている。規模別指数では大型、中型、小型株指数ともに2桁の上昇。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、ファナック<6954>、京セラ<6971>、ソフトバンク<9984>などが日経平均をけん引する格好に。

日経平均はギャップ・アップで始まった後も上げ幅を広げている。テクニカル面ではボリンジャーバンドの+1σを上回っての推移であり、先高感の強い相場展開である。ただし、東証1部の売買代金は1兆円程度とそれ程膨らんでいる訳ではない。指値の薄いところをインデックスに絡んだ商いで押し上げられている面もありそうだ。

また、円相場は朝方の水準から若干円高に振れているほか、米国北東部では歴史的な暴風雪となるとの予報である。27日は通常取引が行われるとしているが、既に学校や企業、政府機関などは休みとなる中、状況次第では海外勢のフローが減少する可能性も考えられる。そのため、一段の上昇というよりは、戻り高値圏でのこう着が続きそうである。

■ドル・円は118円20銭付近、ギリシャ情勢への警戒感から軟調に推移

ドル・円は118円20銭付近で推移。ドル・円は、ギリシャ情勢への警戒感から軟調に推移。ユーロ・ドルは、1.1232ドルから1.1257ドルで推移。ギリシャ情勢への警戒感から上げ渋る展開。ユーロ・円は、133円38銭から132円88銭まで軟調に推移。

12時12分時点のドル・円は118円20銭、ユーロ・円は132円91銭、ポンド・円は178円50銭、豪ドル・円は93円66銭付近で推移している。

■後場のチェック銘柄

・ギリシャ総選挙後の米国市場が落ち着きをみせ、日経平均は強含みの展開
・宮入バル<6495>など燃料電池関連の一角に短期資金の矛先が向かう
・全体相場は膠着感が継続する可能性、値動きの軽いテーマ銘柄での値幅取りに

☆後場の注目スケジュール☆

<国内>

13:00 衆院本会議で代表質問

《KO》

 提供:フィスコ

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