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【材料】本日の注目個別銘柄:AGS、ソディック、豊田合成など


<7203> トヨタ 7725 +45
切り返す。週末の報道では、15年3月期営業利益は前期比2割弱増えて、2兆7000億円前後になる可能性が高いと伝わっている。従来予想は2兆5000億円であった。「RAV4」などが北米市場で好調だったほか、円安効果も想定より1000億円以上膨らむもよう。ただ、現在の市場コンセンサスは2兆7000億円をやや上回る水準となっており、ポジティブなインパクトは限定的。ただ、全体相場の下げ渋りを受けて、その後は持ち直す。セクター内での相対的な好業績をあらためて評価の展開にも。

<7261> マツダ 2456 -104
売り優勢。今期の業績観測報道が伝わっているが、ネガティブ視する動きが先行しているようだ。4-12月期営業利益は2割増の1500億円程度となり、同期間では過去最高になったもようとされている。ただ、市場予想は1600億円弱であり、観測数値は想定をやや下回る状況となっている。通期業績の上振れ幅は想定より縮まるといった見方にも。また、足元での為替市場での円高進行、とりわけ、対ユーロに対する円高も警戒材料に。

<6920> レーザーテック 1432 +162
大幅高。先週末に上半期業績予想の上方修正を発表している。営業利益は従来予想の5億円から17.5億円にまで大幅上方修正。第1四半期は0.9億円の水準にとどまっていたため、素直に修正幅の大きさがインパクトにつながっている。為替変動に伴う輸出製品の売上増加、製品売上の一部前倒し計上などが背景に。通期予想や配当予想の見直しは現在精査中、上半期決算時に開示するとしている。野村では目標株価を1574円にまで引き上げへ。

<6143> ソディック 1052 +135
賑わう。OEMラボラトリーが3Dプリンター製の金型を米HP向けに受注したと報じられている。OEMラボラトリーは昨年、同社グループに参入している企業である。株価の下げ止まり感も意識されてきているなか、3Dプリンター事業への期待感が再燃する格好にもなっているようだ。

<7282> 豊田合成 2593 +114
買い先行。ホンダ<7267>では「アコード」の北米向け次期モデルについて、タカタ<7312>ではなく、同社製のエアバッグを採用すると一部で伝わっている。ホンダでの採用を皮切りに、今後需要シフトが強まるとの期待感なども高まる展開になっているようだ。運転席、乗員のひざ前の部分、側面の各エアバッグに採用されるもよう。なお、同報道を受けてタカタは売りが先行する展開になっている。

<3648> AGS 1099 +150
ストップ高。ウェブサイトの改ざんを瞬時に検知し、改ざんとほぼ同時にサイトを修復するサービスを開始と報じられている。足元ではウェブサイトへの改ざん攻撃が急増、運営者には対応準備が求められていることから、業績寄与への期待感などが先行する格好にもなっているようだ。昨年5月の高値水準を一気に更新する展開に。

<4185> JSR 2139 +231
決算発表後は急伸の展開に。第3四半期累計営業利益は304億円で前年同期比14%増益、通期予想は380億円から400億円に上方修正している。10-12月期営業利益は125億円、市場予想は100億円以下であったため、コンセンサスを上振れる着地となっている。とりわけ、先の観測報道では累計営業利益は260億円とされ、直後に失望感で急落していたこともあり、一転してのコンセンサス上振れにはポジティブなサプライズも。

<8703> カブコム証券 640 +46
人気化。先週末に第3四半期決算を発表、累計経常利益は72.5億円で前年同期比20.3%減益となる。広告費が想定以上に増加したと見られる一方、シェア上昇なども背景に、委託売買代金は順調に拡大していることが確認されている。また、期末配当金は前期実績の18円に対して23円に増配するとも発表、先週末終値をベースにすると、配当利回りは3.9%の水準になる。

<6727> ワコム 508 +21
強い動きが目立つ。クレディ・スイス(CS)では投資判断「アンダーパフォーム」継続ながら、目標株価を380円から450円に引き上げている。来期以降はデバイスビジネスの下振れ余地が限定的、増益基調へ回帰していくとみているようだ。つれて、今後の下値余地も限定的と捉えている。ショートポジションの解消などの動きにつながっているとみられる

<5002> 昭和シェル 1178 -7
軟調。出光興産<5019>による同社の買収交渉は難航することも予想されると一部で報じられており、警戒材料視する向きもあるようだ。家族経営色の強い出光興産と外資系の昭和シェルでは企業文化が大きく異なり、交渉が難しい面もあるようだと指摘。1月に入っても「検討段階で何も変化はない」など交渉には進展がみられていないもようと。昨年12月に、出光興産が買収に向けて交渉に入ったと伝わり、直後の株価は急騰した経緯がある。
《FA》

 提供:フィスコ

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