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【市況】<株式トピックス>=異彩高!西武HDの時価総額が1兆円乗せ

 21日の東京株式市場は、朝方から売り優勢。後場に入って下落幅を広げる場面あったが、大引けにかけて下げ渋り、日経平均株価終値は、前日比85円安の1万7280円と反落した。
 全般相場が手掛かり材料難の軟調地合いのなかで、このところ異彩の買い人気を集めているのが、西武ホールディングス<9024>だ。株価は一時、前日比137円高の2968円まで上昇し、連日のように上場来高値を更新している。昨年4月23日に新規上場を果たし、公開価格(1600円)と同値で初値をつけてからの上昇率は既に85%に達している。さらに時価総額も、とうとうきょうの終値(2967円)で1兆150億円と1兆円に乗せてきた。
 株価は昨年11月の2000円割れの水準を基点に、ジリ高歩調をみせていたが、年明け以降全体相場に逆行するように異彩の強さをみせている。
 株価上昇の背景について市場関係者は「超大型株にもかかわらず、新規上場ということで、上値圧迫がゼロの状態にある。また、鉄道事業に加え、プリンスホテルなどを擁しており、外国人観光客による消費増加の恩恵が見込める“インバウンド関連”銘柄として注目できる。さらに、信用残高が売り買いともに少ないうえに、東証信用倍率は0.47倍と売り長状態にある」としている。


出所:株経通信(株式会社みんかぶ)

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