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【市況】日経平均は25日線レベルでの強弱感/ランチタイムコメント


 日経平均は反落。78.45円安の17287.85円(出来高概算9億7000万株)で前場の取引を終えている。20日の米国市場は、欧州やアジアの株価上昇を受けて買いが先行したものの、原油価格の下落を受けてエネルギー関連株を中心に下落に転じる局面もみられた。欧州中央銀行(ECB)の量的緩和への期待を手掛かりとした上昇が意識されていた面もあり、この反応の鈍さが嫌気され、利食い先行の展開に。また、日銀の金融政策決定会合の結果を見極めたいとのムードもあるようだ。
 東証1部の騰落銘柄は、値下がりが1100を超えており、全体の6割を占めている。規模別指数は大型、中型、小型株指数ともに下落。セクターでは、空運、海運、鉱業、繊維、パルプ紙、陸運、不動産が小じっかリ。一方で、非鉄金属、保険、電力ガス、輸送用機器、その他金融が冴えない。物色は個人主体による中小型株へ向かっており、ゲーム関連の一角が堅調。

 日銀の金融政策決定会合の結果を控え、模様眺めムードが強い。日経平均は支持線として期待される25日線レベルでの攻防をみせており、金融政策決定会合の結果次第では、同水準から上放れ若しくは下に放れる可能性がありそうだ。ただ、結果に失望したとしても、明日のECB理事会への期待もあり、前日の上昇で若干ロングに傾いたポジション調整程度にとどまりそうである。
 また、金融政策決定会合に失望となっても、25日線が支持線として意識されてくるようだと、大引けにかけては短期筋のショートカバーが入りやすいだろう。物色については、ゲーム株に向かう中、出遅れ感の強い銘柄などには、リバウンドを意識した資金が向かいやすいだろう。(村瀬智一)
《FA》

 提供:フィスコ

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