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【特集】サンコーテクノ Research Memo(12):配当による還元を基本方針に株主優待策も導入


 

■株主還元

サンコーテクノ<3435>は株主還元を重要な経営課題と位置付け、配当による還元を基本方針としている。2015年3月期は12.5円の配当を予定している。2014年3月期の実績は15円(株式分割調整後の値)であったため減配予想に見えるが、前期は2.5円の50周年記念配が含まれていたためであり、普通配ベースでは横ばいということだ。前述のように、今期業績の会社予想は第2四半期までの実績から見て控え目であり、今後の業績の上方修正、及びそれに伴う増配という可能性もゼロではないと弊社ではみている。

同社は配当以外にも、特に個人株主を意識した施策を常に検討している。今期は、2015年1月1日付で1株につき2株の割合での株式分割を行う予定である。株式分割は2013年10月1日に続くもので、同社では株式分割で個人が投資をしやすい環境を整えることを意識している。

また、株式分割発表と併せて株主優待策の導入も発表された。内容は100株(最低投資単位)以上の株主に一律で500円のQUOカードを年1回贈呈するというものだ。保有株数に応じた漸増策が盛り込まれていないため、これは明らかに個人株主を意識したものといえ、ここでも、同社の個人株主を重視する姿勢が見て取れる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)

《FA》

 提供:フィスコ

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