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【市況】【↓】日経平均 大引け|2年連続の大発会安、米株安・ギリシャ懸念で3日続落(1月5日)


日経平均株価
始値  17325.68
高値  17540.92(12:47)
安値  17219.22(09:34)
大引け 17408.71(前日比 -42.06 、 -0.24% )

売買高  20億4896万株 (東証1部概算)
売買代金 1兆9064億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は3日続落、2年連続の大発会安に
 2.米株安、ギリシャ懸念などが重石
 3.金融株、輸出関連株の下げがきつい
 4.小型株物色は継続。東証2部は4日続伸、マザーズも反発
 5.売買代金は5日連続で節目の2兆円を下回る


■東京市場概況

 前週末の米国市場では、ダウは9ドル高と4日ぶりに小反発した。自律反発狙いの買いが入ったものの、ISM製造業景況指数の低下が重石となった。

 5連休が明け、2015年の大発会を迎えた東京市場では、日経平均は42円安と3営業日連続で下落した。大発会の下落は2年連続となる。昨年末2日間と合わせた下げ幅は410円に達した。

 米株安やユーロ圏離脱懸念も浮上したギリシャ問題が警戒されて、売りが先行した。日経平均は昨年前半の展開も連想されて利益確定売りに押し込まれ、一時は231円安まで下げ幅を広げた。

 朝方の売り一巡後は、短期リバウンド狙いの買いや押し目買いに支えられて下げ幅を縮小。後場にはプラス圏に浮上し、90円高を付ける場面もあったが、買いが続かない。引けにかけてはリスク回避の売りが勢いを取り戻し、再びマイナス圏に沈んだ。

 野村 <8604> など証券商品先物、芙蓉リース <8424> などのその他金融業、三井住友FG <8316> といった銀行業など金融株の下げがきつい。また、対ユーロでの円高進行が嫌気されてブリヂストン <5108> などのゴム製品、新日鉄住金 <5401> などの鉄鋼、マツダ <7261> などの輸送用機器といった輸出関連株の下げも目立った。

 東証1部ではTOPIXも3日続落。一方、小型株物色を背景に東証2部指数、ジャスダック平均がともに4日続伸と堅調。マザーズ指数も反発に転じている。

 東証33業種のうち上昇は6業種にとどまった。上昇率の上位5業種は(1)空運業、(2)医薬品、(3)精密機器、(4)金属製品、(5)サービス業。一方、下落率の大きかった上位5業種は(1)鉱業、(2)食料品、(3)証券商品先物、(4)その他金融業、(5)銀行業。


■個別材料株

△富士フイルム <4901>
 「東大病院チームと3Dプリンターを駆使し、皮膚や骨、関節などを短時間で量産する技術を確立」と報道。
△加地テック <6391> [東証2]
 「都が東京五輪の選手村を『水素タウン』として整備の方針」と報道。
△JVCケンウ <6632>
 「高画質映像で車の運転を支援するシステムを開発」と報道。
△スカイマーク <9204>
 臨時株主総会を2月18日に開催。「第三者割当増資による資金調達を睨む」と報道。

▲秀英 <4678>
 今期最終損益を31億円の赤字に下方修正。赤字幅が拡大。
▲セキド <9878> [東証2]
 今期経常を一転して7.2億円の赤字に下方修正。無配転落。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)池上通 <6771> 、(2)スカイマーク <9204> 、(3)JVCケンウ <6632> 、(4)PCA <9629> 、(5)JALUX <2729> 、(6)オルトP <3672> 、(7)岩崎通 <6704> 、(8)KLab <3656> 、(9)帝通工 <6763> 、(10)ウィルG <6089> 。

 値下がり率上位10傑は(1)一正蒲鉾 <2904> 、(2)OCHIHD <3166> 、(3)くら <2695> 、(4)Uアローズ <7606> 、(5)ワコールHD <3591> 、(6)BPカストロ <5015> 、(7)オープンH <3288> 、(8)特種東海 <3708> 、(9)日本ペHD <4612> 、(10)テクスエンジ <1819> 。


【大引け】

 日経平均は前日比42.06円(0.24%)安の1万7408.71円。TOPIXは前日比6.42(0.46%)安の1401.09。出来高は概算で20億4896万株。値上がり銘柄数は931、値下がり銘柄数は807となった。日経ジャスダック平均は2374.68円(10.74円高)。

[2015年1月5日]
(「株探」編集部)

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