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【市況】東京株式(大引け)=89円安、エボラ懸念で後場波乱含み

 29日の東京株式市場は買い先行で始まるも、後場に波乱展開となり、日経平均株価は一時300円近い下げをみせた。ただ、引けにかけて急速に下げ渋った。
 大引けの日経平均株価は前週末比89円安の1万7729円と反落。東証1部の売買高概算は19億3247万株、売買代金概算は1兆7966億8000万円。値上がり銘柄数は1090、対して値下がり銘柄数は646、変わらずは123銘柄だった。日経平均はマイナス圏で着地したものの個別株の物色意欲は旺盛で、全体の6割近い銘柄が上昇した。年末で市場参加者は限られ、売買代金は3日連続で2兆円台を下回った。
 前週末の米国株式市場ではNYダウが7日続伸と強調展開を続けており、きょうの東京市場も高く始まった。しかし、寄り付きがきょうの高値で、前場取引時間中は上値の重い展開。昼ごろに国内でエボラ出血熱感染の疑いがある事例が発生したと厚労省が発表、これを受け後場は波乱含みに下落に転じた。ただ、先物主導の裁定解消売りによる影響も大きく、エボラ関連をはじめ中小型材料株は逆行高するものも目立つ。日経平均も大引けにかけて戻り足に転じた。
 個別では、ファーストリテ<9983>が安く、マーベラス<7844>も軟調。神戸物産<3038>、ノーリツ鋼機<7744>が大幅安、昭電線HD<5805>も値を下げた。カカクコム<2371>、アンリツ<6754>も売られた。半面、一正蒲鉾<2904>、OCHI・HD<3166>が大幅高、エアーテック<6291>、北興化<4992>も値を飛ばした。ライト工<1926>が買われ、日本化<4092>も物色人気。ツカモト<8025>、ドウシシャ<7483>なども上昇した。


出所:株経通信(株式会社みんかぶ)

最終更新日:2014年12月29日 15時54分

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