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【市況】概況からBRICsを知ろう~中国本土市場は大幅な続伸、証券セクターに資金が流入


【ブラジル】ボベスパ指数 50144.63 -1.46%
26日のブラジル株式市場は4営業日ぶりに反落。主要指標のボベスパ指数は前日比745.18ポイント安(-1.46%)の50144.63で取引を終えた。50973.42まで上昇した後、一時49913.81まで下落した。指数構成銘柄での値上がりは25、値下がりは43、変わらず2であった。


クリスマス休日(24-25日)前の連日の高値引けをけん引した石油ガス大手ペトロブラス(PETR3)が、一転この日の下落を主導するかたちになった。格付け会社ムーディーズが、「ペトロブラスの格付けを引き下げ方向で見直し中」と発表したことが背景。また、26日のWTI原油先物価格が54ドル台に下落して引けたことも、ブラジル株の重しになったとみられる。

【ロシア】MICEX指数 1417.80 +0.66%
26日のロシア株式市場は3日続伸。主要指標のMICEX指数は前日比9.26ポイント高(+0.66%)の1417.80で取引を終了した。1409.96から一時1432.41まで上昇していたが、終盤から上昇幅を急速に縮小する展開となった。

ロシアの輸出企業による外貨売り・ルーブル買いが出たといわれ、一時ルーブル高になっていたことや、リビアの供給懸念からブレント原油が一時61ドル付近まで上昇したことなどで、ロシア株は買いが先行。しかし、その後、ルーブルが反落、ブレント原油も60ドル割れとなる状況に、売りが優勢になったとみられる。

【中国本土】上海総合指数 3157.60 +2.77%
26日の上海総合指数は大幅な続伸。主要指標の上海総合指数は、3100ポイント台を再び回復した。前日比100.00ポイント高(+3.36%)を記録した25日に続いて、26日は85.07ポイント高(+2.77%)の3157.60ポイントとさらに値上がりしている。4年数カ月ぶりの高値を切り上げた。上海と深センの両取引所に上場するA株のうち、流動性の高い300銘柄で構成されたCSI300指数も急伸。主要銘柄が買い進まれるなか、110.42高(+3.31%)の3445.84ポイントに続伸して引けた。両市場を合わせた売買代金は、25日の5799億人民元から7252億人民元に拡大している。相場が活況を呈していることで、証券セクターに資金が流入した。上海自由貿易区(FTZ)の拡大構想などが伝えられるなか、FTZの関連銘柄も動意付く展開。不動産、保険、銀行株が上昇した。

【インドSENSEX指数】27241.78 +0.12%
26日のインドSENSEX指数は小反発。ムンバイ証券取引所の主要30社株価指数SENSEXは前日比33.17ポイント高(+0.12%)の27241.78、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同26.60ポイント高(+0.33%)の8200.70で取引を終えた。狭いレンジでもみ合った後は終盤にプラス圏を回復した。25日の欧米市場はクリスマス休暇で休場となった。手がかり材料が少ない中、年末が近づき休暇に入る外国人投資家(FII)が多いため、こう着感の強い展開が続いた。

《FA》

 提供:フィスコ

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