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【市況】概況からBRICsを知ろう~ロシア株式市場は反落、米大統領がロシアへの制裁強化を可能にする法案に署名したことから


【ブラジル】ボベスパ指数 49650.98 +2.38%
19日のブラジル株式市場は反発。主要指標のボベスパ指数は前日比1155.28ポイント高(+2.38%)の49650.98で取引を終えた。48435.43から一時49657.58まで上昇した。指数構成銘柄での値上がりは58、値下がりは11、変わらず1であった。

この日は、WTI原油先物が大幅に買い戻されたことから、石油ガス大手のペトロブラス(PETR3)が大きく上昇に転じ、ブラジル株の反発をけん引する展開になった。また、鉱山大手のヴァーレ(VALE3)も、鉄鉱石価格が上昇したことで株高となり、相場の下支えとなった。ブラジルの12月拡大消費者物価指数(IPCA-15)が上昇し、11月失業率も上昇したが、あまり悪材料視されなかったもよう。

【ロシア】MICEX指数 1449.13 -1.90%
19日のロシア株式市場は反落。主要指標のMICEX指数は前日比28.14ポイント安(-1.90%)の1449.13で取引を終了した。1488.26まで上昇した後、一時1417.68まで下落した。

通貨ルーブルが、金融機関間での資金ひっ迫による需要から、対ドルで60割れに上昇したことで、ロシア株は買いが先行したとみられる。しかし、ブレント原油が60ドル台に戻していたものの(ロシア株式市場の取引時間内)、反発はまだ不十分との見方。また、オバマ米大統領が前日、ロシアへの制裁強化を可能にする法案に署名したことが(発動は見送り)、圧迫になったとの見方などから、その後、売りが優勢になったもよう。

【インド】SENSEX指数 27371.84 +0.90%
19日のインドSENSEX指数は続伸。ムンバイ証券取引所の主要30社株価指数SENSEXは前日比245.27ポイント高(+0.90%)の27371.84、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同65.90ポイント高(+0.81%)の8225.20で取引を終えた。

終始プラス圏で推移し、終盤に上げ幅をやや縮小させた。前日の欧米株が大幅に上昇したほか、ロシアの通貨ルーブルが落ち着きを示していることが支援材料。「ロシア経済はいずれ回復に向かう」、「輸出業者に外貨売りを強要しない」などのロシアのプーチン大統領の発言が好感されたもようだ。

【中国本土】上海総合指数 3180.60 +1.67%
19日の上海総合指数は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比51.08ポイント高(+1.67%)の3108.60ポイントと反発した。終値で3100ポイントを突破するのは、約4年1カ月ぶり。

政策期待が支え。中国の景気先行き不安がくすぶるなか、当局が追加の金融緩和策や産業支援策などを打ち出すとの観測が高まっている。また、依然として商いが活況なため、株価の先高観も根強い。直近の上昇基調で高値警戒感が強まるなか、指数は利食い売りに押される場面がみられたものの、引けにかけて一段高となった。

《FA》

 提供:フィスコ

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