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【経済】動意づく中国株式市場


中国株が大きく動いている。上海総合指数は4年ぶりの水準となる3100ポイントをつけた。売買代金も過去最高水準となっている。直接の引き金になったのは先日の中国人民銀行(中央銀行)による突然の金利引き下げだ。また、上海と香港の相互取引の開始や、最近のさえない指標を受けて景気のテコ入れ策への期待が高まっていることも要因となっている。中国株式市場はリーマン・ショック後若干リバウンドする局面もあったが長期にわたって低迷していた。中国国内の余剰資金は不動産や美術品・宝飾品等(赤サンゴは記憶に新しい)には向かっていたが、株式市場はさっぱりという状態が続いていた。資金の流れが変わり、長期低迷トレンドが大きく転換したのか注目が集まっている。
 中国の成長率には鈍化の兆しがでており、不動産バブル崩壊への懸念もあるが、逆にそのことが政策当局の景気対策や追加緩和への期待を高めているのは皮肉なことだが・・。
 ともあれ、中国株式市場はダイナミックに動き始めていることから、投資のチャンスも広がっている。売買代金の増加にともないボラティリティ(変動率)も上がり、日中のボラティリティも非常に大きい。上にも下にも長期でも短期でも投資機会が提供されているといえる。
 日本人には中国株投資は依然として敷居が高いが(一部の証券会社では取り扱っているが手数料も高め)、最も手軽な方法としては、日本市場に上場している中国関連のETF(上場投資信託)が挙げられる。ETFは取引時間中に株と同じように価格が変動し、日本株の口座で自由に売買ができ、手数料も比較的安い。代表的な中国関連ETFとしては、中国A株(パンダ)(1322)、上海株式指数・上証50連動(1309)、中国H株(1548)、中国H株ブル2倍(1572)等が挙げられる。これらは中国株が下がると思えば売りから入ることもできる(中国H株ベア(1573)のように下落局面で逆に動くように設計されたものもある)。
《YU》

 提供:フィスコ

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