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【材料】本日の注目個別銘柄:石塚硝子、京成電鉄、ライト工業など


<3903> gumi 3165本日新規上場。公開価格3300円と同値の初値をつけ、いったん下げ幅を広げたものの、その後は下げ渋る展開に。12月のIPO銘柄の中でも抜群の知名度を誇っているが、公開規模の大きさやVCの保有比率の高さなどがネックとなり、落ち着いた初値形成となった。野村では、実績を伴った海外展開力、パブリッシング事業の安定成長、強力なパイプラインと有力企業とのパートナーシップなどを強みと評価。今期営業利益は会社計画13.3億円に対して19.6億円と予想しているようだ。

<9501> 東京電力 459 +29
買い優勢。前日にこれまで未定としていた通期業績見通しを発表している。経常利益は前期比2.2倍の2270億円、先の観測報道では2000億円弱を確保できる見通しとされていたが、同水準も上回る格好となっている。人件費圧縮などによるコストの引き下げが奏効する形に。高浜原発が安全審査をクリアするなど、政府の電力政策に対する期待感なども支援材料に。

<2914> JT 3275 +168
反発。ロシアルーブルが急反発、ルーブル安に伴う業績懸念から、株価の調整が足元で強まっていたため、買い安心材料へとつながっているようだ。ロシアでは、政策金利を10.5%から17%へ大幅に引き上げたことに続き、70億ドル規模の外貨売り介入を実施したことを明らかにしている。さらに、銀行資本増強に関する措置を講じる方向で準備していることも発表。

<1926> ライト工業 911 +49
上げ目立つ。いちよしがレーティングを新規に「A」、フェアバリューを1400円としていることが評価材料視されている。新設道路工事の復活によって、収益性の高い地盤改良工事や法面工事が増加、完成工事総利益率はゼネコン各社のなかでトップクラスを誇っていると指摘。選別受注で収益性を高めており、依然として中期的な成長余地を有すると判断している。なお、リニア着工による大規模な地盤改良工事の増加で恩恵を受ける期待とも。

<8016> オンワードHD 692 -42
売り優勢。モルガン・スタンレー(MS)では投資判断を新規に「アンダーウェイト」、目標株価を600円としている。従来の拡大主義が臨界点に近づきつつあるとの見方。秋冬の需要減が厳しく、今年度営業利益は会社計画を16%下回るとみているもよう。第3四半期に通期ガイダンス下方修正の可能性があるとみているようだ。また、欧州事業の減損リスクも内在と指摘。

<5204> 石塚硝子 205 +50
ストップ高。ナルミボーンチャイナを主力製品とする鳴海製陶の子会社化を前日に発表している。IHクッキングヒーターやガスコンロ向けトッププレートでは国内トップシェアのもよう。前期営業利益実績は7億円、同社の今期営業利益は3.5億円の見通しであり、業績インパクトは強まるとの見方に。株式取得価額は43億円程度のようだ。

<9706> 空港ビル 4955 +320
上げ目立つ。11月の訪日外国人旅客数の推計値が前年比39%増だったと前日に発表されており、インバウンド消費関連銘柄として改めて関心が高まる状況になっているもようだ。また、来年1月から本格化してくるコンセッション関連としての期待感なども高める声があるようだ。

<9009> 京成電鉄 1431 +80
買い優勢。メリルリンチ(ML)では投資判断「買い」継続で、目標株価を1400円から1550円に引き上げている。成田空港のLCC専用ターミナル開業、成田空港のキャパシティ拡大余地による鉄道需要の増加を背景に、来期の空港線輸送人員を前期比12%増、同20億円の増収要因と見込んでいるもよう。つれて、来期以降の営業利益予想を前回比3%増額修正している。

<4911> 資生堂 1712.5 -76
軟調。前日に長期ビジョン説明会を開催している。ブランド数の削減などといった経営改革が示されている。一方、マーケティング費用増などから、今後は利益が伸びない局面に入ることなどをあらためてマイナス視する動きが優勢に。営業利益水準は15年度が300億円程度、16年度が400億円程度、17年度が500-600億円などとされているようだ。

<3626> ITHD 1798 -67
軟調。モルガン・スタンレー(MS)では、今後の業績のけん引役と期待される二つのクレジットカード会社の大型案件について、プロジェクト開始の遅れと全体規模縮小の可能性が高まってきていると指摘している。リスクを反映して業績予想と目標株価を引き下げ、短期的には株価が調整するリスクも想定としているようだ。
《FA》

 提供:フィスコ

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