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【市況】4日の中国本土市場概況:上海総合指数は大幅高、追加緩和策への期待が広がる


4日の中国本土市場は大幅上昇。主要指標の上海総合指数は、前日比119.93ポイント高(+4.31%)の2899.46ポイントと3日続伸した。上げ幅は今年最大。年初来高値を連日で更新し、約3年7カ月ぶりの高水準を切り上げた。上海A株指数は125.95ポイント高(+4.33%)の3037.19ポイント。外貨建てB株相場は、上海B株指数が4.00ポイント高(+1.43%)の283.29ポイント、深センB株指数が14.32ポイント高(+1.43%)の1013.34ポイントで引けた。深センB株指数は連日で高値を更新し、指数算出以来、初めて大台の1000ポイントを突破する。

投資マインドが一段と上向いた。中央銀行の中国人民銀行が4日、定例の公開市場操作(原則として火曜と木曜)を3回連続で見送るなか、人民銀が更に金融緩和を進めるとの思惑が高まった。香港を経由した海外のホットマネーが今後も流入するとの期待も、株価の先高観を連想させている。指数は直近の上昇ペースが急ピッチなため、朝方は利食い売りに押される場面がみられたものの、中盤から買いの勢いが強まった。

幅広い銘柄が物色され、上海総合の構成銘柄8割超が上昇した。なかでも証券株の上げが目立つ。マーケットの活況を手がかりに、ストップ高となる銘柄が相次いだ。石油や石炭の資源株も高い。急落していた国際原油相場が落ち着いたことや、中国の燃料炭市況が反発基調にあることが買い安心感を誘った。このほか、銀行株や不動産株、ゼネコン株、自動車株、ITハイテク関連株なども大きく買われている。

《KO》

 提供:フィスコ

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