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【経済】NYの視点:サウジアラビアとロシアの既視感


1979年、ソビエト連邦がアフガニスタンに侵攻した時、レーガン米政権は、サウジアラビアに対して、ソビエト経済を破綻させるために、原油価格の下落誘導を要請した。 原油価格は、10ドル台まで下落し、1991年にソビエト連邦は崩壊した。

1998年、原油価格が10ドルを割り込んだ時、ロシアはデフォルト(債務不履行)に陥った。

2014年、ロシアがクリミアを併合した時、オバマ米政権は、サウジアラビアに対して、1バレル=104ドルで国家予算を組んでいるロシアに経済制裁を加えるため、原油価格の下落誘導を要請した。

原油価格は、60ドル台まで下落しており、ロシアのデフォルト(債務不履行)懸念が高まりつつある。

1997年、橋本政権による消費増税(5%)の後、ドル・円は1998年に向けて147円64銭まで上昇したものの、ロシアのデフォルト(債務不履行)で110円割れまで反落した。

2014年、安倍政権による消費増税(8%)の後、ドル・円は上昇トレンドを形成中だが、ロシアのデフォルト(債務不履行)に警戒すべきかもしれない。

《KO》

 提供:フィスコ

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