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【通貨】欧米為替見通し:米国のインフレ指標と雇用関連指標に注目へ


本日26日の欧米市場のドル・円は、明日27日の感謝祭休暇を控えて動意に乏しい展開の中、米国のインフレ指標、雇用関連指標、景況感指標などを見極める展開が予想される。

米国連邦準備理事会(FRB)がインフレ指標として注視している米国の10月コア個人消費支出(PCE)価格指数は、前年比+1.5%と予想されており、9月の+1.5%と変わらずと見込まれている。米国連邦準備理事会(FRB)のインフレ目標(+2.0%)を下回る状況が続いていることで、米国連邦準備理事会(FRB)の利上げ時期先送り観測を高めている。

米国の先週(22日週)の新規失業保険申請件数は、28.8万件と予想されており、15日週の29.1万件からの減少が見込まれている。注目ポイントは、米国の11月の雇用統計の調査対象週(12日)の改定値、及び、失業保険継続受給者数を見極めることになる。

昨日のOPEC加盟国のサウジアラビアとベネズエラ、非加盟国のロシアとメキシコによる原油安への対応策協議では、減産合意に至らなかったことで、原油価格は73ドル台まで続落している。明日の石油輸出国機構(OPEC)総会で減産が合意されなかった場合、60ドル台まで続落するとの懸念が高まっている。

オバマ米政権と有志連合のサウジアラビアは、国家予算を104ドルで組んでいるロシアと原油売却資金に依存しているイスラム国に対する経済制裁として、原油安誘導戦術で共闘している模様で、明日の石油輸出国機構(OPEC)総会を注目することになる。

【今日の欧米市場の予定】

18:30 英・7-9月期国内総生産改定値(前年比予想:+3.0%)
21:00 米・先週分MBA住宅ローン申請指数(前回:4.9%)
22:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:28.8万件、前回:29.1万件)
22:30 米・10月耐久財受注(前月比予想:-0.6%、9月:-1.1%)
22:30 米・10月個人消費支出(予想:+0.3%、9月:-0.2%)
22:30 米・10月PCEコア指数(前年比予想:+1.5%、9月:+1.5%)
23:45 米・11月シカゴ購買部協会製造業景況指数(予想:63.0、10月:66.2)
23:55 米・11月ミシガン大学消費者信頼感指数確定値(予想:90.0)
24:00 米・10月中古住宅販売成約指数(前月比予想:+0.5%、9月:+0.3%)
24:00 米・10月新築住宅販売件数(予想:47万戸、9月:46.7万戸)

《KO》

 提供:フィスコ

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