【市況】【↑】日経平均 大引け｜続伸、日銀のETF買い期待で終盤浮上(11月21日)

日経平均株価
始値　　17285.72
高値　　17381.59(14:45)
安値　　17108.20(11:03)
大引け　17357.51(前日比 +56.65、+0.33％)

売買高　　25億1705万株　(東証1部概算)
売買代金　 2兆4958億円　(東証1部概算)

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■本日のポイント

　１．日経平均は続伸、終値で1週間ぶりの高値に
　２．3連休を控え、短期過熱感もあって利益確定売りが重石に
　３．麻生財務相の円安牽制発言による円高進行も嫌気され、一時は192円安
　４．日銀のETF買い期待で押し目買いが勢いを盛り返す


■東京市場概況

　前日の米国市場では、予想を上回る経済指標が好感され、ダウは33ドル高と反発し最高値を更新した。

　東京市場では、日経平均は56円高と続伸した。

　本日の衆院解散を前に買い手控えムードが強まり、反落してスタート。短期過熱に対する警戒心や3連休を睨んだポジション調整売りも相場の重石となった。

　加えて麻生財務相の円安を牽制する発言を受け、為替が1ドル＝117円台前半の円高水準に振れたことも売りを呼び、指数は下げ幅を一時192円安まで広げる場面があった。

　ただ、この下げが日銀のETF買い入れ期待をかえって強める結果となり、押し目買いが勢いを取り戻す。引けにかけては売り方の買い戻しを巻き込んで一気にプラス圏へと浮上した。

　東証33業種のうち上昇は24業種。上昇率の上位5業種は(1)パルプ・紙、(2)鉱業、(3)石油・石炭製品、(4)水産・農林業、(5)倉庫・運輸関連業。一方、下落率の上位5業種は(1)卸売業、(2)繊維製品、(3)非鉄金属、(4)情報・通信業、(5)輸送用機器。


■個別材料株

△インタライフ <1418> [ＪＱ]
　今期経常を34％増益に9％上方修正、配当も1円増額。
△ＦＦＲＩ <3692> [東証Ｍ]
　スマホ向けセキュリティ診断アプリの販売でティーガイアと業務提携。
△フジミインコ <5384>
　いちよし経研が「中立→買い」に格上げ。
△第一精工 <6640>
　みずほ証が「買い」に格上げし、目標株価を1900円→2700円に増額。
△ソフィア <6942> [ＪＱ]
　医療情報管理ソフト会社を子会社化。
△萩原電気 <7467> [東証２]
　東証1部に27日付で指定替え。
△マーベラス <7844>
　ディズニーの大ヒットゲームをスマホ向けに初投入。

▲住友林 <1911>
　三菱UFJ証が「弱気」に引き下げ。
▲カイオム <4583> [東証Ｍ]
　公募増資と株式売り出しを実施。新株発行は最大で発行済み株式数の約8.2％。
▲エナリス <6079> [東証Ｍ]
　「会計処理に疑義のある取引が存在する可能性」と発表。


　東証1部の値上がり率上位10傑は(1)スカイマーク <9204> 、(2)マーベラス <7844> 、(3)アイロムＨＤ <2372> 、(4)第一精工 <6640> 、(5)東陽倉 <9306> 、(6)フジミインコ <5384> 、(7)ＯＳＪＢＨＤ <5912> 、(8)ぐるなび <2440> 、(9)日本化 <4092> 、(10)タカタ <7312> 。

　値下がり率上位10傑は(1)サクサ <6675> 、(2)ランド <8918> 、(3)日エンター <4829> 、(4)ウエルシア <3141> 、(5)アイネット <9600> 、(6)サカイオーベ <3408> 、(7)一工薬 <4461> 、(8)航空電子 <6807> 、(9)住友電設 <1949> 、(10)アイスタイル <3660> 。


【大引け】

　日経平均は前日比56.65円(0.33%)高の1万7357.51円。ＴＯＰＩＸは前日比2.54(0.18%)高の1400.18。出来高は概算で25億1705万株。値上がり銘柄数は1047、値下がり銘柄数は640となった。日経ジャスダック平均は2340.19円(1.99円安)。

［2014年11月21日］
(「株探」編集部)