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【市況】14日の香港市場概況:ハンセン指数は小幅高、本土景気の先行き不安が上値抑制


14日の香港市場はまちまち。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比67.44ポイント高(+0.28%)の24087.38ポイントと小幅ながら5日続伸する半面、本土企業株で構成されるH株指数は39.40ポイント安(-0.36%)の10761.51ポイントと5日ぶりに反落した。売買代金は726億2700万香港ドル(13日は839億3400万香港ドル)。

好悪材料が入り混じるなかでもみ合う流れ。昨夜の米株高や、来週17日の「相互乗り入れ」(上海・香港株式市場の相互取引開放)解禁などは好感されるものの、直近の中国経済指標が弱かったことを背景に、本土景気の先行き不安がくすぶっている。週内に10月の中国金融統計が発表されることも、積極的な売買を手控えさせた。なお、取引終了後に公表された金融統計では、新規融資額が予想(6264億人民元)を下回る5483億人民元に低迷したことが明らかになっている。

ハンセン指数の構成銘柄では、乳製品メーカー中国大手の中国蒙牛乳業(2319/HK)が2.7%高、香港地下鉄などを運営する香港鉄路(MTR:66/HK)が2.1%高、インターネット・ポータルサイト最大手の騰訊HD(700/HK)が1.9%高と上げが目立っている。香港系の不動産銘柄も堅調に推移した。

一方、エネルギー関連の銘柄群は安い。天然ガス事業を展開する昆侖能源(35/HK)が2.4%、石油・化学大手の中国石油化工(386/HK)が1.9%、石油グループ大手の中国石油天然気(857/HK)が1.7%、油田掘削サービスの中海油田服務(2883/HK)が3.0%ずつ値を下げた。石油関連株に関しては、昨夜の原油相場が一時4年ぶりの安値を付けるなど、下落基調が鮮明化していることが嫌気されている。

《KO》

 提供:フィスコ

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