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【材料】注目銘柄ダイジェスト(前場):コロプラ、三井不動産、東洋ゴム工業など


コロプラ<3668>:3195円(前日比-405円)
急落。前日に決算を発表、前9月期営業利益は236億円で前期比4.1倍となり、会社計画の227億円を上回る着地になっている。ただ、市場予想には到達しておらず、とりわけ、7-9月期は前四半期比で1.6%の減益に転じており、ネガティブなインパクトが強まる状況のようだ。「黒猫のウィズ」など既存タイトルが落ち込んだ。「白猫プロジェクト」のフル寄与などで、今期は300億円で前期比27%の増益見通しとなっているが、市場コンセンサスは370億円程度であったため、成長期待はやや低下する格好のようだ。

三井不動産<8801>:3536円(同-41円)
反落。前日は消費増税実施の先送りでメリットを受ける業種として買いが優勢となったが、本日は利益確定の動きが先行する形に。JPモルガン(JPM)では投資判断を「オーバーウェイト」から「ニュートラル」に格下げ、日銀の金融緩和、順調な決算発表を織り込む形で上昇したため、目標株価3700円に接近したことを格下げの背景としている。なお、次のカタリストとしては、大型増資資金を利用した大型プロジェクトの発表であると指摘している。

東洋ゴム工業<5105>:2000円(同+149円)
年初来高値を更新。前日に第3四半期の決算を発表、累計営業利益は340億円で前年同期比37.8%増益、通期予想は455億円、前期比22.2%増を据え置いている。7-9月期は125億円で前年同期比15.1%増となり、ほぼ市場コンセンサス通りであった。また、据え置きの通期予想は上振れ余地が大きいとの見方に。足元でタイヤ各社の決算がやや期待はずれであったことから、相対的に順調な決算内容を評価する流れが強まる形とみられる。

富士電機<6504>:499円(同+14円)
しっかり。SMBC日興証券では投資判断を「2」から「1」に格上げしている。目標株価は570円から600円に引き上げへ。太陽光発電関連のリスクなどを考慮しても、火力発電やパワエレ機器、電子デバイスを軸に順調な業容拡大が見込まれるとしている。また、産エレセクターにおいては、東芝<6502>や日立製作所<6501>などの大手に準じた優位性があるとも指摘へ。来期、再来期と2ケタの利益成長が続くと想定しているようだ。

ニチイ学館<9792>:901円(同+74円)
急伸。自己株式の取得実施を前日に発表している。発行済み株式数の12.16%に当たる850万株を上限としており、本日から来年の5月末までを取得期間としている。市場買付としていることで、一株当たりの価値向上、並びに、需給妙味なども強まる状況になっているようだ。同社の自社株買いは6年ぶりなどともされている。

リアルワールド<3691>:3680円(同+580円)
続伸。14年9月期決算を発表しており、営業利益は前期比約5倍の1.96億円で着地した。クラウド事業においてポイントサイト「Gendama」やクラウドソーシングサービス「CROWD」の会員数が順調に増加している。なお、15年9月期の営業利益予想は前期比53.2%増の3.00億円。株価はリバウンド基調となっていたが、大幅増益決算を受けて上昇が続いている。

OTS<4564>:319円(同+80円)
急伸。同社が知的財産権を保有する3種類のがん特異的ペプチドワクチンの臨床研究に関して、患者の生存期間延長効果があるという結果が熊本大学から発表されたとリリースしている。発表を好材料視した買いが集中し年初来高値を更新、さらに上値を目指す展開となっている。

エナリス<6079>:634円(同-119円)
大幅反落。四半期報告書の提出期限延長を申請すると発表したことが嫌気されている。13年12月期に売上計上したディーゼル発電機の取引について、与信管理や会計処理に疑義が生じたことから、調査分析や再発防止策の策定を行う必要があるという。監査法人のレビューにも時間を要する見込み。

《KO》

 提供:フィスコ

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