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【市況】概況からBRICsを知ろう~インドSENSEX指数は小幅続伸、外国人投資家(FII)の買い継続や、成長ペースの加速期待が


【ブラジル】ボベスパ指数 52474.27 -0.48%
11日のブラジル株式市場は続落。主要指標のボベスパ指数は前日比251.11ポイント安(-0.48%)の52474.27で取引を終えた。52718.22から一時52003.02まで下落した。指数構成銘柄での値上がりは31、値下がりは37、変わらず2であった。

この日も個別株の下落が、指数の下落を引っ張る展開が続いた。なかでも鉱山大手のヴァーレ(VALE3)が、直接的にはシティグループによる売り推奨で、間接的には低迷している商品相場の見通しに対する先行き不透明感から、大きく下落した。また、飲料大手のアンベブSA(ABEV3)や教育大手のクロトン(KROT3)の下落も目立った。

【ロシア】MICEX指数 1514.78 -0.04%
11日のロシア株式市場は小反落。主要指標のMICEX指数は前日比0.58ポイント安(-0.04%)の1514.78で取引を終了した。1531.86まで上昇した後、1511.70まで下落した。指数構成銘柄での値上がりは29、値下がりは31であった。

この日はロシアの通貨ルーブルが下落したことで、エネルギー関連の輸出企業が株高となり、MICEX指数は一時上昇した。しかし、その後、利益確定とみられる売りのほか、ブレント原油の下落や、米ドル建てのロシアRTS指数の下落による下押し圧力を受け、指数は小幅ながら反落となった。「ウクライナ紛争地帯での状況悪化」(欧州安全保障協力機構)も、相場の重しになった可能性がある。

【インド】SENSEX指数 27910.06 +0.13%
11日のインドSENSEX指数は小幅続伸。ムンバイ証券取引所の主要30社株価指数SENSEXは前日比35.33ポイント高(+0.13%)の27910.06、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同0.22%(18.40ポイント)高の8362.65で取引を終えた。

中盤に利益確定売りに押される場面もあったが、その後は買い戻された。外国人投資家(FII)の買い継続や、成長ペースの加速期待が支援材料。今週10日に就任したジャヤンタ・シンハ閣外専管大臣は、一段の改革を進める方針を示したと同時に、雇用確保とインフレ抑制を最優先課題に位置つけると発言。また、2015年度(16年3月まで1年間)の成長率が6-6.5%まで加速するとの見通しを示した。16年度以降の成長ペースについて、7-8%まで加速すると予測された。

【中国本土】上海総合指数 2469.67 -0.16%
11日の上海総合指数は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比4.00ポイント安(-0.16%)の2469.67ポイントと反落した。

高値警戒感が重し。上海総合指数がザラバで約3年ぶりに節目の2500台を回復するなど、このところの上昇ピッチが急だったため、いったん利益を確定する動きが引けにかけて出た。また、ハイテク株やバイオ株が多く、成長性の高いベンチャー企業向け市場の深セン創業板指数が3.5%安と急落したことも投資家のセンチメントを冷やしている。上海と香港の「相互乗り入れ」(両株式市場の相互取引開放)解禁が17日に決定されたことで、市場活性化の期待が続き、中盤までは買いが優勢だった。

《FA》

 提供:フィスコ

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